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【10月24日の香港市場】
2016.10.24 18:01
主要指数はそろって続伸。ハンセン指数は前営業日比0.98％高の2万3604.08ポイント、H株指数は1.71％高の9852.90ポイント、レッドチップ指数は0.60％高の3911.62ポイントだった。メインボードの売買代金は前営業日比で約4割増加し、概算で740億6900万HKドルだった。なお、「港股通」（上海経由の香港株投資）は7億1400万元の買い越し。
台風の影響により急遽休場となった先週金曜を経て、週明けの香港株市場は堅調な地合いが続いた。先週末の米国株市場がやや調整した影響もあり、朝方こそ軟調な場面もみられたが、後場の中盤から上げ幅を広げ、本日の高値圏で大引け。堅調に推移した上海A株が全体の地合いを押し上げ、H株指数は9900ポイント台の回復を視野に入れた。重要会議である中国共産党中央委員会第6回全体会議（六中全会）が本日開幕したことで、政策をめぐる思惑買いがみられた。また、上場企業の1－9月期決算の発表が本格化し、業績期待の買いも広がった。
政府による減産措置が緩まるとの見通しを受け、石炭大手が上昇。最大手の神華能源（01088.HK）がハンセン指数構成銘柄の上昇率3位となる3.85％高となったほか、内モンゴル伊泰石炭'H'（03948.HK）が7.28％高、中煤能源（01898.HK）が6.69％高、ヤン州煤業（01171.HK）が4.97％高。産油国間の減産交渉を好感し、原油相場の先高感から中国石油天然気（00857.HK）が2.70％高、中国石油化工（00386.HK）が2.24％高、中国海洋石油（00883.HK）が0.18％高と、三大石油株が上昇した。
また、銀行当局が債権株式化を積極的に推進する意向を示し、不良債権問題リスクが後退。徽商銀行（03698.HK）が7.94％高、重慶銀行（01963.HK）が3.12％高、中国銀行（03988.HK）が2.87％高など、本土系銀行株が堅調だった。香港系でも中銀香港（02388.HK）が4.45％高と買い進まれ、ハンセン指数構成銘柄の上昇率1位。傘下企業の売却で約164億HKドルを調達するとの観測記事が材料視された。
一方、スマホ部品大手の瑞声科技（02018.HK）が3.24％安でハンセン指数構成銘柄の下落率1位。同社が部品を納入する米アップル社をめぐり、最新機種のiPhone7で発火事故が発生したと伝わり、これが嫌気された。また、通信大手も軟調に推移し、中国移動（00941.HK）が1.19％安、中国聯合網絡通信（香港）（00762.HK）が0.21％安。足元の急速な人民元安を嫌気し、製紙大手の山東晨鳴紙業'H'（01812.HK）が4.15％安、航空大手の中国南方航空（01055.HK）が1.96％安だった。個別では電子機器メーカーの南京熊猫電子（00553.HK）が11.56％安。親会社による資産注入の計画が白紙となり、失望売りが膨らんだ。（中国部・畦田）
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