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【10月21日の中国本土市場】
2016.10.21 17:26
主要指数はまちまち。上海市場は上海総合指数が前日比0.21%高の3090.94ポイント、A株指数が0.21%高の3236.31ポイントと、小幅に反発。B株指数は反落し、1.05%安の339.96ポイントだった。深セン市場はいずれも反落し、A株指数が0.37%安の2147.27ポイント、B株指数が0.47%安の1165.66ポイントだった。両市場の売買代金は前日に比べ約7%増加し、概算で5061億元。本日の「滬股通」(香港経由の上海A株投資)は、台風22号「ハイマー」の香港接近で台風警報「シグナル8」が発令され、香港市場の休場が決まったことにともない、終日停止となった。
本日の上海市場は方向感を欠いた。上海総合指数は朝方から上げ幅を広げ、前場の中盤で3100ポイントに達し、本日の高値を付けた。しかし、その直後に戻り売りに押され、下げに転じて前場を終了。後場は徐々に下げ幅を縮め、上げに転じて取引を終了した。上海市場は全体の6割あまりの銘柄が下落したものの、主力の大型株に支えられ、上海総合指数は小幅高となった。深セン市場も全体の6割の銘柄が下落した。両市場合計の売買代金が5000億元を超えるのは今年9月12日以来。
米国の利上げに対する警戒感が強まるなか、欧州中央銀行(ECB)が金融緩和に積極的という見方が広がり、外国為替市場では米ドル高が進んだ。この影響でオンショア人民元(CNY)の対米ドル基準値が約6年1カ月ぶりの低水準で決まり、オフショア人民元(CNH)も大幅に下落した。こうしたなか中国人民銀行(中央銀行)は本日の公開市場操作で、実質1200億元の資金を供給。中国発の材料に乏しいうえ、国内外の金融環境が複雑化し、本土市場は様子見ムードが強かった。
上海A株市場では主力の銀行株、石油株、保険株、証券株が買われ、上海総合指数を支えた。また、建設関連の銘柄が大幅高となり、国棟建設【売付のみ】(600321.SS)と中国電建(601669.SS)がストップ高だったほか、中国交通建設'A'(601800.SS)が7.08%高、中国建築(601668.SS)が5.73%高、中国鉄建'A'(601186.SS)が4.95%高。中国共産党の第18期中央委員会第6回全体会議(六中全会)が週明けから始まることから、景気対策などへの期待が強まっているもようだ。16年1-9月期決算を発表した銘柄では、22.41%減益の北京首都開発(600376.SS)が1.99%安、41.20%増益の人民同泰医薬【売付のみ】(600829.SS)が1.26%高だった。
上海B株市場の下落銘柄は全体の8割半に達した。純粋B株の下げが目立ち、上海匯麗建材(900939.SS)が下落率1位の3.76%安、大化集団大連化工(900951.SS)が同3位の3.52%安、恒天凱馬(900953.SS)が同5位の3.41%安だった。深センB株市場は全体の6割の銘柄が下落した。(中国部・千原)
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