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【10月20日の中国本土市場】
2016.10.20 18:00
主要指数は上海A株が小幅に反落、それ以外は僅差で反発した。上海市場は上海総合指数が前日比0.008％安の3084.45ポイント、A株指数が0.009％安の3229.36ポイントと、3日ぶりに小幅に下落。一方でB株指数は反発し、0.32％高の343.60ポイントだった。深セン市場は反発し、A株指数が0.32％高の2155.45ポイント、B株指数が0.27％高の1171.27ポイント。両市場の売買代金は前日比で約4％減少し、概算で4750億元。「滬股通」（香港経由の上海A株投資）は5億1400万元の買い越しだった。
本土市場は膠着感が鮮明な一日となった。両市場の騰落数は値上がり銘柄がやや上回る程度。上海総合指数は前日終値を挟んだ小動きに終始し、結局は前日比ほぼ変わらずで引けた。前日の米国株市場や原油相場、本日の人民元相場などで大きな変動はなく、強弱双方で特段の材料に事欠く状況だった。また、重要イベントだった7－9月期GDPの発表も前日にサプライズなく通過したことも、方向感に乏しい地合いの一因となった。六中全会（中国共産党第18期中央委員会第6回全体会議）の開幕を間近に控え、様子見ムードも広がった。
六中全会を控えて構造改革のテーマ株が概ね堅調だった。環境保護関連の偉明環保（603568.SS）が6.68％高、菲達環保（600526.SS）が3.63％高、竜浄環保（600388.SS）が2.32％高、遠達環保（600292.SS）が2.30％高、天津創業環保'A'（600874.SS）が1.65％高。水道事業会社の武漢三鎮実業（600168.SS）は再編計画の一部変更を明らかにして本日取引を再開し、9.17％高で引けた。また、建設大手の中国建築（601668.SS）が子会社の増収増益決算を手がかりに2.19％高。
一方で親会社の再編・統合観測から足元上昇していた中化国際（600500.SS）が1.94％安と利益確定売りに押された。亨通光電（600487.SS）が2.46％安、信雅達システム（600571.SS）が2.13％安など、IT関連株の一角もさえない。
上海B株は7割半の銘柄が上昇。今週17日の急落により値ごろ感が強く、概ね堅調だった。前日売られた純粋B株に買いが入り、上海凌雲実業（900957.SS）が上昇率1位の2.08％高。大化集団大連化工（900951.SS）が1.28％高、黄石東貝電器（900956.SS）が1.26％高だった。深センB株も約6割が上昇。無錫威孚高科技（200581.SZ）が1.75％高、江鈴自動車（200550.SZ）が0.81％高と、機械株が総じて堅調だった。（中国部・畦田）
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