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【10月19日の香港市場】
2016.10.19 18:05
主要指数はそろって反落。ハンセン指数は前日比0.38％安の2万3304.97ポイント、H株指数は0.81％安の9641.22ポイント、レッドチップ指数は0.42％安の3875.32ポイントだった。メインボードの売買代金は前日に比べ約9％減の544億9500万HKドル。「港股通」（上海経由の香港株投資）は1億5500万元の買い越しだった。
ニューヨーク市場は企業決算を材料にダウ平均が反発したものの、本日の香港市場は中国の7－9月期の国内総生産（GDP）を控え、朝方から前日終値を挟んで小動きとなった。日本時間の11時に発表されたGDPの実質成長率は市場予想通りの6.7％。サプライズを欠く内容だったことから、株式市場は反応薄だった。米国の第3回大統領候補テレビ討論会を控え、商いは閑散。香港の主要指数は前場の中盤あたりから軟調に推移した。後場の中盤を過ぎると、ダウ平均先物の動きを嫌気し、香港の主要指数も下げ幅を拡大。本日の安値付近で引けた。
ハンセン指数の構成銘柄では、中国人寿保険（02628.HK）が下落率1位の2.65％安。16年1－9月期決算が大幅減益となる見通しを発表し、これを嫌気した。中国聯合網絡通信（香港）（00762.HK）は続落し、下落率5位の1.35％安。16年1－9月期決算が80.6％減益となる見通しを明らかにし、売りが膨らんだ。「港股通」の売買代金が連休明けから低水準にとどまっていることを受け、本土マネーによる売買が活発だった本土系銀行株が軟調だった。
一方、石炭価格の上昇を好感し、神華能源（01088.HK）が上昇率1位の1.26％高。そのほかでは香港系の公益株や銀行株が堅調だった。
そのほかの銘柄では、中芯国際集成電路製造（00981.HK）が3.12％高。生産能力の拡充計画を評価したアナリストが目標株価を引き上げ、これが材料視された。株洲中車（03898.HK）は4.27％安。16年1－9月期決算が1.36％減益となったことを受け、アナリストが相次いで目標株価を引き下げたことを嫌気した。（中国部・千原）
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