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【10月18日の中国本土市場】
2016.10.18 17:30
主要指数は大幅に反発した。上海市場は上海総合指数が前日比1.40％高の3083.87ポイント、A株指数が1.40％高の3228.73ポイント。前日急落したB株指数は3営業日ぶりに上昇し、2.54％高の344.23ポイントだった。深セン市場も3日ぶりに反発し、A株指数が1.43％高の2151.47ポイント、B株指数が1.24％高の1170.91ポイント。両市場の売買代金は前日とほぼ変わらず、概算で4680億元だった。「滬股通」（香港経由の上海A株投資）は7億5800万元の買い越しに転じた。
本土市場は幅広い銘柄が買い戻され、値下がり数は5％にも満たなかった。上海総合指数は3050ポイント台を回復して前引けすると、後場で上げ幅を広げ、高値引けした。本日の人民元の基準レートが元高に設定されたことで、人民元の先安感が一定程度和らいだ。また、前日にA株市場の地合いを悪くした上海B株指数も本日は堅調に推移し、これも投資家心理の改善につながった。先週発表の堅調な物価統計があらためて織り込まれ、明日発表予定の7－9月期GDPでの下振れリスクが後退。重要会議である中国共産党の中央委員会第6回全体会議（六中全会）が来週に近づき、国有企業改革を含む政策テーマの買いも入った。
国有企業改革の進展を織り込み、中央企業傘下の上場企業が動意付いた。PPP（官民パートナーシップ）を活用した基礎インフラ投資が今後拡大するとの見方も加わり、特に建設セクターが好調。中国中鉄'A'（601390.SS）が8.66％高、中国交通建設'A'（601800.SS）が7.44％高、中国鉄建'A'（601186.SS）が5.85％高、中国電建（601669.SS）が5.18％高、中国建築（601668.SS）が2.75％高など、物色された。化学業界の国有大手同士の経営統合観測が一段と高まり、傘下の*ST滄州大化【売付のみ】（600230.SS）がストップ高、中化国際（600500.SS）が1.21％高と上昇。
また、「深港通」（深セン・香港ストック・コネクト）の最終段階のテストが今週末に実施されると伝わり、証券セクターが反発。太平洋証券（601099.SS）が4.85％高、華泰証券'A'（601688.SS）が3.69％高、中信証券'A'（600030.SS）が2.52％高だった。一方で前日堅調だった医薬株の一角が反落。通策医療（600763.SS）は0.96％安と利益確定売りに押された。
前日急落したB株市場は押し目買いが活発となり、上海B株は値下がりなし。大型株の内モンゴル伊泰石炭'B'（900948.SS）が上昇率1位の6.68％高と反発し、指数の上昇を支えた。深センB株では湖北沙隆達（200553.SZ）が引き続き大規模な買収計画を手がかりに、連日のストップ高となった。（中国部・畦田）
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