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【10月17日の香港市場】

2016.10.17 18:17

 主要指数はそろって反落。ハンセン指数は前営業日比0.84%安の2万3037.54ポイント、H株指数は0.62%安の9541.08ポイント、レッドチップ指数は1.07%安の3816.67ポイントだった。メインボードの売買代金は前日に比べ約11%減少し、概算で535億8700万HKドル。「港股通」(上海経由の香港株投資)は3200万元の買い越しだった。

 先週末のニューヨーク市場はダウ平均が反発したものの、米国の年内利上げに対する観測が広がり、香港ドルから金利上昇が見込まれる米ドルへ投資マネーがシフトすることへの警戒感が強まった。外国為替市場ではオフショア人民元(CNH)やオンショア人民元(CNY)の基準値が対米ドルで元安方向に動いた。こうしたなか香港の主要指数は低く寄り付き、朝方にかけて下げ幅を拡大。ハンセン指数は序盤で2万3000ポイントを割り込む場面もあった。

 ハンセン指数が大台を割ったところで押し目買いの動きが広がり、主要指数は下げ幅を縮小。だが、後場に入ると、本土市場でB株指数が急落し、香港市場の地合いも悪化。CNHが対米ドル一段安となったことも逆風となり、香港の主要指数も再び下げ幅を広げた。本土市場や人民元安の急変動を受け、様子見ムードが広がり、メインボードの売買代金は5日ぶりに600億HKドルを下回った。

 ハンセン指数の構成銘柄は幅広く売られたが、なかでもマカオのカジノ株の下げがきつかった。銀河娯楽(00027.HK)が4.24%安、サンズチャイナ(01928.HK)が3.28%安となり、下落率1~2位に並んだ。豪クラウン・リゾーツのVIP国際チーム責任者を含む18人が中国当局に身柄を拘束されたというニュースが流れ、これが大きな悪材料となった。そのほかのカジノ株も売られ、クラウン・リゾーツと合弁している新濠国際(00200.HK)が7.10%安だったほか、澳門博彩控股(00880.HK)が3.21%安、ウィンマカオ(01128.HK)が2.71%安、MGMチャイナ(02282.HK)が1.66%安だった。

 中国聯合網絡通信(香港)(00762.HK)が2.83%安となり、ハンセン指数構成銘柄の下落率3位。7-9月期の利益が前年同期比で70%近く減少すると大手投資銀行のアナリストが予想し、これを嫌気した。一方、国泰航空(00293.HK)が0.58%高となり、上昇率1位。先週は16年下期の悲観的な見通しを材料に大きく調整したが、9月の旅客輸送量が前年同月比で1.5%増だったことが明らかとなり、買い戻されたもようだ。

 そのほかの銘柄では、約1年10カ月ぶりに売買を再開した伯明翰環球(02309.HK)が50.54%安。一方、地合いの悪化を受け、投機資金がGEM市場の低位で小型な新規上場銘柄に向かった。浩徳控股(08149.HK)が募集価格に比べ1170.58%高だったほか、沛然環保(08320.HK)が同382.14%高だった。メインボードの新規上場銘柄は明暗が分かれ、東盈控股(02113.HK)が同14.28%高だった一方、創建集団(01609.HK)は同8.57%安だった。(中国部・千原)

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