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【10月17日の中国本土市場】
2016.10.17 17:45
主要指数はそろって下落。特にB株が急落した。上海市場は上海総合指数が前日比0.73％安の3041.16ポイント、A株指数が0.71％安の3184.15ポイントと、3営業日ぶりに反落。B株指数は大幅に続落し、6.14％安の335.68ポイントだった。深セン市場は続落し、A株指数が0.93％安の2121.08ポイント、B株指数が2.42％安の1156.54ポイント。両市場の売買代金は先週末に比べて約1割増加。概算で4649億元だった。「滬股通」（香港経由の上海A株投資）は1億4400万元の売り越しに転じた。
週明けの上海総合指数は先週末の終値を挟んで一進一退の展開。中国のGDP発表を19日に控え、全般的に膠着感が鮮明な地合いとなった。後場の中盤から上海B株指数が急速に下げ幅を広げると、これに引きずられた上海総合指数も連れ安。それでも3040ポイントを下回ると買い戻しも入って大引け。B株に比べると下落率は限定的だった。本日のB株急落に関して、基準レート（対米ドル）が6年ぶりの安値を付けるなど、足元の急速な人民元安が背景にあるとの指摘も出ている。中国経済やA株市場に対する悲観的見通しが通貨安をきっかけに海外勢の間で強まり、市場規模が小さいB株市場で海外マネーが一気に流出したもようだ。最新の為替報告書で米国当局が為替制度のさらなる透明化を中国当局に求めたことも、人民元の先安感を高めた。
両市場全体では7割以上の銘柄が下落。環境保護・水利関連株が調整し、偉明環保（603568.SS）が4.59％安、天津創業環保'A'（600874.SS）が3.53％安、三峡水利電力（600116.SS）が3.24％安、葛洲ハ（600068.SS）が3.06％安。IT関連株もさえず、鵬博士（600804.SS）が3.71％安、信雅達システム（600571.SS）が3.32％安、ベストトンHD（600640.SS）が2.78％安。中国東方航空'A'（600115.SS）が1.88％安、海南航空'A'（600221.SS）が1.52％安など、航空株も人民元安を悪材料に売られた。一方で医薬・医療関連の銘柄が堅調。通策医療（600763.SS）は病院投資ファンドの設立が材料視され、8.02％高と急伸した。また、金鉱株が上昇し、西部黄金（601069.SS）が7.55％高、山東ゴールド（600547.SS）が4.58％高。
なお、上海B株市場は全面安。指数は下落率を6.7％にまで広げ、今年1月11日以来の大きさを記録する場面もあった。純粋B株が軒並みストップ安。また、A株との重複上場株も大きく売られ、上海三毛企業（900922.SS）は業績悪化見通しも加わり9.73％安に沈んだ。深センB株も幅広い銘柄が売り込まれた。1－9月期の大幅減益見通しを受け、深セン赤湾石油基地（200053.SZ）が5.45％安。一方で約1年2カ月ぶりに取引を再開した湖北沙隆達（200553.SZ）がストップ高で大引けした。売買停止期間中に明らかにした親会社からの資産買収計画が織り込まれた。（中国部・畦田）
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