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【10月14日の中国本土市場】

2016.10.14 17:14

 主要指数はまちまち。上海市場は上海総合指数が前日比0.08%高の3063.80ポイント、A株指数が0.08%高の3207.15ポイントと、小幅に続伸。B株指数は反落し、0.31%安の357.67ポイントだった。深セン市場はA株指数が7日ぶりに小反落し、0.12%安の2141.02ポイント。B株指数も反落し、0.22%安の1185.34ポイントだった。両市場の売買代金は前日に比べ約2%減少し、概算で4236億元。「滬股通」(香港経由の上海A株投資)は買い越しに転じ、買越額は10億2600万元だった。

 上海総合指数は小安く寄り付き、前場にかけて下げ幅を拡大。後場に入ると一本調子で下げ幅を縮め、取引終了間際に上げに転じた。上海市場は全体の5割半の銘柄が下落したものの、一部の銘柄が大幅高となり、上海総合指数はわずかに上昇した。深セン市場は全体の5割の銘柄が下落した。

 中国人民銀行(中央銀行)の公開市場操作は、週を通じて4000億元あまりの資金を吸収。SHIBOR(上海銀行間貸出金利)は小幅に上昇した。外国為替市場ではオンショア人民元(CNY)の基準値が8日ぶりに元高水準で決まった。国家統計局が本日発表した9月の物価統計は、消費者物価指数(CPI)は前年同月比1.9%の上昇で、上昇率は市場予想を上回った。一方、生産者物価指数(PPI)は市場予想に反して上昇し、0.1%高だった。前年同月比でプラスに転じるのは2012年3月以来。ただ、中国の7-9月期の国内総生産(GDP)発表を来週に控え、こうした材料が株式市場に与えた影響は限定的だった。

 上海A株市場では国有企業の中国中化集団公司と中国化工集団公司の合併観測が浮上し、これらの傘下にある銘柄が堅調。中化国際(600500.SS)と*ST滄州大化【売付のみ】(600230.SS)がストップ高だったほか、揚農化工(600486.SS)が3.58%高、風神タイヤ【売付のみ】(600469.SS)が3.30%高、天一科技【売付のみ】(600378.SS)が2.08%高。また、信達地産(600657.SS)が2日連続でストップ高。中国聯合網絡通信(600050.SS)は親会社が混合所有制改革(民間資本の導入)プランを検討していることを手がかりに9.53%高だった。

 上海B株市場は全体の6割半の銘柄が下落。なかでもB株のみ上場している純粋B株の下げが目立ち、上海凌雲実業(900957.SS)が2.18%安、恒天凱馬(900953.SS)が2.08%安、大化集団大連化工(900951.SS)が1.58%安となり、下落率1~3位に並んだ。深センB株市場は全体の5割半の銘柄が下落した。16年1-9月期決算で赤字が拡大する見通しを発表した深セン深宝実業(200019.SZ)が、下落率4位の1.56%安だった。(中国部・千原)

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