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【10月13日の香港市場】
2016.10.13 17:52
主要指数は大幅安。ハンセン指数は前日比1.60%安の2万3031.30ポイント、H株指数は1.82%安の9496.85ポイントと、いずれも4営業日連続で下落した。レッドチップ指数は急反落し、1.34%安の3831.68ポイント。メインボードの売買代金は前日比で約9%増加し、概算で745億1600万HKドル。「港股通」(上海経由の香港株投資)の買越額は6億4200万元に縮小した。
米連邦公開市場委員会(FOMC)の議事録発表を受けて年内利上げの観測が一段と高まると、本日の香港市場は徐々にろうばい売りに押される展開となった。主要指数はいずれも前場の半ばにかけて急速に下げ幅を拡大。その後は概ね安値圏でもみ合い、そのまま引けた。ハンセン指数は2万3000ポイント割れが目前となり、H株指数は終値ベースで約1カ月半ぶりに9500ポイントを下回った。米利上げ観測の高まりを受けて、外為市場では人民元安が進行。さらにOPEC(石油輸出国機構)の減産合意に対する懐疑的見方が強まり、原油安も地合いを悪くした。また、午前に発表された中国の貿易統計が大きく下振れし、売りに拍車をかけた。
原油相場の不透明感を受けてエネルギー・資源株が低迷した。中国石油化工(00386.HK)が2.74%安、中国石油天然気(00857.HK)が2.74%安、崑崙能源(00135.HK)が2.62%安、中国海洋石油(00883.HK)が2.49%安と、石油・ガスセクターの下げが目立った。人民元安による為替損失の拡大を警戒し、本土航空大手の中国国際航空(00753.HK)が3.43%安、中国南方航空(01055.HK)が1.80%安、中国東方航空(00670.HK)が0.55%安。香港のフラッグキャリアである国泰航空(00293.HK)は下期の業績見通しを下方修正し、4.64%安でハンセン指数構成銘柄の下落率1位に沈んだ。足元堅調だった自動車株が調整し、北京汽車(01958.HK)が5.39%安、長城汽車(02333.HK)が1.08%安。
また、スーパー大手の聯華超市(00980.HK)は1-9月期の赤字見通しを明らかにし、3.79%安に沈んだ。不動産大手の中国海外発展(00688.HK)は9月の好調な住宅販売統計を発表したが、地合いの悪さに押されて2.46%安だった。弱い貿易統計が嫌気され、港湾・海運セクターが軟調。先週香港に上場した駿高控股(08035.HK)が49.73%安と急落したほか、大手の招商局港口(00144.HK)が3.00%安、東方海外(00316.HK)が3.02%安で引けた。
一方で本土系電力株の華潤電力控股(00836.HK)が1.80%高で、ハンセン指数構成銘柄の上昇率1位。9月の電力販売量が上振れし、これが好感された。また、鉄道建設大手の中国鉄建(01186.HK)は1-9月期の受注実績を手がかりに、1.91%高。これに追随するかたちで鉄道インフラ関連の銘柄が堅調となり、中聯重科(01157.HK)が1.77%高、北京城建設計発展(01599.HK)が0.57%高だった。(中国部・畦田)
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