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【10月13日の中国本土市場】

2016.10.13 17:38

 主要指数はそろって小幅高。上海市場はいずれも小反発し、上海総合指数が前日比0.09%高の3061.34ポイント、A株指数が0.09%高の3204.53ポイント、B株指数が0.42%高の358.80ポイント。深セン市場はA株指数が6日続伸し、0.10%高の2143.70ポイント。B株指数は3日ぶりに小反発し、0.18%高の1188.01ポイントだった。両市場の売買代金は前日に比べ約2%増加し、概算で4322億元。「滬股通」(香港経由の上海A株投資)は本日も売り越しとなり、売越額は4億6500万元だった。

 上海総合指数は朝方こそ堅調だったが、9月の貿易統計が市場予想を下回る内容だったことを受け、前場の中盤で下げに転じた。ただ、売りはすぐに一巡し、上げに転じて前場を終了。後場は前日終値を挟んで一進一退となり、わずかに上昇して取引を終了した。上海市場は下落銘柄の方が多かったものの、環境関連などの銘柄が大幅高となった影響で、上海総合指数は小幅ながら上昇した。深セン市場も下落銘柄の方が多かったが、上昇銘柄の一角の上げ幅が比較的に大きかったことで、深センA株指数は上昇した。

 本日発表された9月の貿易統計は、米ドル建てと人民元建てのいずれも、輸出入額が市場予想を下回り、投資家心理を悪化させた。なかでも輸出額の落ち込みが大きく、米ドル建てで前年同月比10%減だった。外国為替市場ではオンショア人民元(CNY)の基準値が7日連続で元安水準に決まった。中国人民銀行(中央銀行)による公開市場操作は、4日連続で市中資金を吸収。政府関係者からはデット・エクイティ・スワップ(債務の株式化)によるデレバレッジ(負債圧縮)を推進する声が聞かれた。

 上海A株市場では第一重型(601106.SS)がストップ高。債務の株式化が国務院国有資産監督管理委員会に承認されたことが材料視された。汚水処理関連の銘柄が買われ、双良節能システム(600481.SS)、重慶水務(601158.SS)がストップ高。信達地産(600657.SS)は銀行との提携計画を明らかにし、ストップ高だった。このほか建設株の上昇が目立った。主力の銀行株、石油株、保険株は総じて軟調だった。

 上海B株市場は上昇銘柄の方がわずかに多かった。石炭価格の上昇を好感し、時価総額の大きな内モンゴル伊泰石炭'B'(900948.SS)が上昇率1位の4.16%高だった。深センB株市場は全体の5割あまりの銘柄が上昇した。広東高速道路(200429.SZ)は16年1-9月期決算が増益となる見通しを発表し、上昇率3位の1.98%高だった。(中国部・千原)

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