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【10月12日の香港市場】

2016.10.12 18:17

 主要指数はハンセン指数が前営業日比0.60%安の2万3407.05ポイント、H株指数が1.33%安の9673.20ポイントと、いずれも3営業日連続で下落した。一方のレッドチップ指数は3日ぶりに小反発し、0.12%高の3883.98ポイント。メインボードの売買代金は前日比で約2割減少し、概算で683億5100万HKドル。なお、「港股通」(上海経由の香港株投資)は9億600万元の買い越しだった。

 来年も原油の供給過剰が続くと国際機関が予想したことを受け、前日のニューヨークWTI原油先物が反落。また、米国の企業業績の不透明感や利上げ観測を背景に、米国株市場も大幅安に沈んだ。外部環境の悪化を受け、本日の香港市場では主要指数が安くスタート。その後も軟調に推移し、H株指数は6営業日ぶりに9700ポイントを割り込んだ。急ピッチな人民元安に加え、国有鉄鋼大手の経営破たんが伝わり、地合いを悪くした。さらに米格付け大手が中国銀行業の将来の信用悪化を警戒するレポートを発表。これも投資家心理に影響した。もっとも、レッドチップ指数は主力銘柄の一角が底堅く、取引終了間際に終値をかろうじてプラス圏に乗せた。

 将来の不良債権の増加などが警戒され、本土系銀行株が低迷。交通銀行(03328.HK)が2.86%安、中国銀行(03988.HK)が2.80%安でハンセン指数構成銘柄の下落率1、2位を占めたほか、中国工商銀行(01398.HK)が1.83%安、中国建設銀行(00939.HK)が1.38%安。遼寧省政府系の鉄鋼大手の経営破たんが伝わり、鉄鋼セクターが売られた。首長国際(00697.HK)が3.63%安、鞍鋼(00347.HK)が1.80%安。馬鞍山鋼鉄(00323.HK)は1-9月期の黒字転換見通しを明らかにしたものの、地合いの悪さから1.11%安。また、政府が生産能力の増強を厳しく禁止したことを受け、セメント株が軟調だった。安徽海螺水泥(00914.HK)が4.84%安、北京金隅(02009.HK)が4.10%安、華潤セメント(01313.HK)が2.25%安。このほか、電力セクターもさえない。大手の大唐国際発電(00991.HK)は1-9月期の赤字転落見通しが悪材料となり、2.80%安。同業他社も連れ安し、華潤電力控股(00836.HK)が1.92%安、華電国際電力(01071.HK)が0.86%安、華能国際電力(00902.HK)が0.61%安に沈んだ。

 一方で足元軟調な本土系不動産株に押し目買いが入り、中国海外発展(00688.HK)が1.45%高、華潤置地(01109.HK)が0.72%高。バルチック海運指数(BDI)の回復傾向を織り込み、港湾大手の招商局港口(00144.HK)が3.58%高と上昇。ハンセン指数構成銘柄の上昇率1位となり、レッドチップ指数の上昇にも寄与した。個別ではビール大手の華潤ビール(00291.HK)が2.57%高。主力企業の100%子会社化が発表され、これが好感された。自動車大手の吉利汽車(00175.HK)は今年の自動車販売目標を上方修正したことを手がかりに、1.98%高と堅調だった。(中国部・畦田)

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