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【10月12日の中国本土市場】
2016.10.12 17:00
主要指数は深センA株が小幅高だったものの、そのほかは小幅安。上海市場は上海総合指数が前日比0.22％安の3058.49ポイント、A株指数が0.22％安の3201.59ポイントと、いずれも5日ぶりに小反落。B株指数は7日ぶりに小反落し、0.15％安の357.27ポイントだった。深セン市場はA株指数が5日続伸し、0.16％高の2141.41ポイント。B株指数は続落し、0.24％安の1185.83ポイントだった。両市場の売買代金は前日に比べ約8％減少し、概算で4254億元。「滬股通」（香港経由の上海A株投資）は売り越しに転じ、売越額は5億2700万元だった。
上海総合指数は低く寄り付き、その後もマイナス圏で小動きに終始した。上海市場は全体の5割半の銘柄が下落。深セン市場も下落銘柄の方が多かった。昨日まで4日続伸していたことから、利益確定売りの動きが拡大。ニューヨーク市場でダウ平均が大幅に反落したことも、投資家心理に影響したもようだ。外国為替市場では人民元の対米ドル基準値がここ6年あまりで最低の水準。こうしたなか中国人民銀行（中央銀行）は公開市場操作を通じ、1650億元に上る市中資金を吸収した。
上海A株市場では、時価総額の大きな銀行株、石油株、保険株、証券株が幅広く売られた。こうしたなか第一トラクター'A'（601038.SS）がストップ高。H株の自社株買いを実施したことが材料視された。昨日まで2日連続のストップ高だった上海鼎立科技'A'（600614.SS）は続伸し、本日は2.94％高だった。馬鞍山鋼鉄'A'（600808.SS）は16年1－9月期決算で黒字転換する見通しを手がかりに0.35％高だった。
一方、昨日は大幅高だった宝山鋼鉄（600019.SS）と武漢鋼鉄（600005.SS）がそろって反落し、それぞれ3.45％安、2.99％安だった。また、昨日はストップ高だった臥龍地産（600173.SS）が反落し、本日は2.51％安だった。
上海B株市場は全体の6割の銘柄が下落した。なかでもB株のみ上場している純粋B株の下げが目立ち、大化集団大連化工（900951.SS）が1.63％安、黄石東貝電器（900956.SS）が1.32％安、恒天凱馬（900953.SS）が1.06％安、上海凌雲実業（900957.SS）が0.94％安となり、下落率1～4位に並んだ。
深センB株市場の下落銘柄は全体の6割半だった。こうしたなか山東晨鳴紙業'B'（200488.SZ）が上昇率2位の1.00％高。16年1－9月期決算が大幅増益となる見通しを発表し、これが材料視された。また、昨日の下落率1位だった深セン赤湾石油基地（200053.SZ）が反発し、本日は0.44％高だった。（中国部・千原）
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