内藤証券

マーケット情報

お取扱商品のマーケット情報をご覧いただけます。

中国株ニュース 詳細

【10月11日の香港市場】

2016.10.11 18:15

 主要指数はいずれも続落。ハンセン指数は前営業日比1.26%安の2万3549.52ポイント、H株指数は1.20%安の9804.47ポイント、レッドチップ指数は1.22%安の3879.19ポイントだった。メインボードの売買代金は先週末比で約6割も増加し、概算で852億6300万HKドルに達した。久しぶりに再開した「港股通」(上海経由の香港株投資)は15億4500万元の買い越しだった。

 ロシアの原油減産の姿勢を好感して前日のニューヨークWTI原油先物が急反発し、株式市場でもダウ平均が切り返す展開になると、重陽節連休明けの香港市場はこれを好感し、主要指数は高くスタートした。もっとも、その後は利益確定売りに押される展開。主要指数は下げに転じて前引けすると、後場も軟調に推移した。ハンセン指数は始値で2万4000ポイントを回復したものの、最終的に300ポイント以上も下落して大引け。H株指数は9800ポイントを割る場面もみられた。香港が連休中に発表された米雇用統計はやや弱い内容となったものの、複数の米連銀幹部が年内利上げに積極的な発言をしたことが嫌気され、利上げ懸念の拡大が香港株の地合いを悪くした。さらに急ピッチな人民元安、国慶節連休中に大きく冷え込んだ中国の住宅販売市場なども、投資家心理を圧迫した。

 住宅市場の先行き不透明感から、本土系不動産株が下落。中国海外発展(00688.HK)が4.19%安、華潤置地(01109.HK)が3.86%安でハンセン指数構成銘柄の下落率2、3位に沈んだほか、保利置業(00119.HK)が4.31%安、万科企業(02202.HK)が3.31%安など、ほかの大手デベロッパーも軒並み下落。香港系不動産株も米国の利上げ懸念が重しになり、信和置業(00083.HK)が3.18%安、長江地産(01113.HK)が2.99%安、恒隆地産(00101.HK)が2.93%安などと売られた。また、人民元安を嫌気し、製紙・パルプ、航空セクターなども軟調。山東晨鳴紙業'H'(01812.HK)が4.15%安、理文造紙(02314.HK)が2.12%安、中国国際航空(00753.HK)が1.66%安、玖龍紙業(02689.HK)が1.37%安に沈んだ。

 一方で通信大手の中国聯合網絡通信(香港)(00762.HK)が5.63%の逆行高となり、ハンセン指数構成銘柄の上昇率1位。親会社が混合所有制改革(民間資本の導入)を検討中と伝わり、再編期待の思惑買いが膨らんだ。また、国慶節連休中の中国本土からの観光客が前年比で7%近く増加したことが好感され、銀河娯楽(00027.HK)が2.56%高、サンズチャイナ(01928.HK)が1.14%高など、マカオのカジノ株が上昇。また、原油相場の上昇を追い風に、中国石油天然気(00857.HK)が0.54%高、中国海洋石油(00883.HK)が0.38%高など、石油株もしっかり。自動車株の一角も好調で、長城汽車(02333.HK)は9月の販売台数の大幅増を織り込むかたちで2.24%高だった。個別では米映画会社の「アンブリン・パートナーズ」との全面提携を発表した阿里巴巴影業(01060.HK)が3.08%高。同映画会社は有名映画監督のスティーブン・スピルバーグ氏が経営トップを務める企業で、提携効果を期待した買いが入った。(中国部・畦田)

一覧へ戻る

外国株式のリスク
外国株式等は、株価(価格)の変動等により損失が生じるおそれがあります。また、為替相場の変動等により損失(為替差損)が生じるおそれがあります。上場投資信託(ETF)は連動対象となっている指数や指標等の変動等や発行体となる金融機関の信用力悪化等、上場不動産投資信託証券(REIT)は運用不動産の価格や収益力の変動等により、損失が生じるおそれがあります。
外国株式取引の手数料について
外国株式取引の手数料はお客様の取引形態により違いがあるため、投資にかかる手数料についてはこちらをご確認ください。
外国株式取引は、クーリング・オフの対象にはなりません。
中国株の株価・企業情報などについて
株価情報の提供元や表示内容、表示方法のご説明、また配当情報の注意点などを記載しています。
詳しくは中国株の株価・企業情報などについてをご覧ください。
米国株の株価・企業情報などについて
株価情報の提供元や表示内容などを記載しています。
詳しくは米国株の株価・企業情報などについてをご覧ください。