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【10月11日の中国本土市場】

2016.10.11 17:15

 主要指数は深センB株が下落したものの、そのほかは上昇。上海市場は上海総合指数が前日比0.56%高の3065.24ポイント、A株指数が0.56%高の3208.66ポイントと、連休を挟んで4日続伸。B株指数は6日続伸し、0.26%高の357.84ポイントだった。深セン市場はA株指数が4日続伸し、0.50%高の2137.79ポイント。B株指数は6日ぶりに反落し、0.31%安の1188.72ポイントだった。両市場の売買代金は前日に比べ約2%増加し、概算で4636億元。「滬股通」(香港経由の上海A株投資)は10億4500万元の買い越しだった。

 昨日の上海市場は、上海総合指数が連休前に比べ約1.44%上昇。こうした流れを引き継ぎ、本日は小高く寄り付き、前場にかけて上げ幅を拡大。後場の序盤で売りに押される場面もあったが、その後は一本調子で上げ、本日の高値付近で引けた。上海市場は全体の6割半の銘柄が上昇。深セン市場の上昇銘柄は全体の5割あまりだった。連休が明けたことで売買代金は回復し、2日連続で4000億元を上回った。

 連休中に住宅購入規制や住宅ローン規制が各地で発表され、住宅バブル抑制の動きが強化された。これを受け、投資マネーが不動産市場から株式市場にシフトするとの期待感が広がり、連休明けの相場に影響したもようだ。また、中国共産党の第18期中央委員会第6回全体会議(六中全会)が10月24~27日に開かれることから、政策期待の買いも入った。

 上海A株市場では中国聯合網絡通信(600050.SS)がストップ高。親会社が混合所有制改革(民間資本の導入)に向けたプランを検討中と発表し、これが買い材料となった。上海鼎立科技'A'(600614.SS)は2日連続のストップ高。企業買収と増資を柱とした再編計画が材料視された。臥龍地産(600173.SS)もストップ高。オンラインゲーム会社の買収と増資を柱とした再編計画を材料に、このところ値動きが荒い。また、武漢鋼鉄(600005.SS)がストップ高、宝山鋼鉄(600019.SS)が7.42%高。両社の合併計画が、引き続き材料視された。

 三安光電(600703.SS)は3.83%高。独照明機器大手のオスラム社を買収する方向で関係者と接触したことを認め、これが材料視された。主力のセクターでは銀行株が概ね軟調だった一方、二大石油株は原油相場の上昇を受け、そろって上昇した。

 上海B株市場は全体の6割あまりの銘柄が上昇した。深センB株市場は全体の5割あまりの銘柄が下落。深セン赤湾石油基地(200053.SZ)は兄弟会社による吸収合併計画が一旦中止となったことを嫌気し、下落率1位の3.66%安だった。一方、連休前に自社株買いを実施したことを明らかにした京東方科技(200725.SZ)は、上昇率3位の1.96%高だった。(中国部・千原)

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