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【10月7日の香港市場】

2016.10.07 18:24

 主要指数はいずれも5日ぶりに反落。ハンセン指数は前日比0.42%安の2万3851.82ポイント、H株指数は0.23%安の9923.82ポイント、レッドチップ指数は0.92%安の3927.20ポイント。メインボードの売買代金は前日に比べ約19%減少し、概算で521億9300万HKドル。「港股通」(上海経由の香港株投資)は国慶節連休にともない停止中。再開は10月11日を予定している。

 ニューヨーク市場はダウ平均が小反落。米雇用統計の発表が迫り、様子見ムードが強かった。外部環境の低迷に加え、香港市場は昨日まで4日続伸していたこともあり、利益確定売りが広がった。主要指数は前日終値付近で寄り付き、ザラ場に入ると下げ幅を拡大。ダウ平均先物が軟調だったことも影響し、その後もじりじりと下げ続けた。米雇用統計の発表を前に、積極的な売買は手控えられ、メインボードの売買代金は前日に比べ大幅に減少した。

 外国為替市場ではオフショア人民元(CNH)の対米ドルレートが朝方に大きく下落し、休場中のオンショア人民元(CNY)との差が400ベーシスポイント(1ベーシスポイントは0.0001人民元)に広がった。米雇用統計の発表が近づき、米国の利上げに対する警戒感が強まったことが影響したもよう。香港ドルの対米ドルレートも下落しており、投資家心理が悪化した。ただ、CNHは夕方になって急落前の水準まで概ね戻した。

 ハンセン指数の構成銘柄は幅広く売られた。ニューヨーク市場でウォルマートが売られた影響で、米国を主力マーケットとする利豊(00494.HK)が下落率1位の2.95%高。昨日まで続伸していたマカオのカジノ株は利益確定売りに押され、サンズチャイナ(01928.HK)が下落率2位の1.97%安、銀河娯楽(00027.HK)が同5位の1.73%安。また、原油相場は堅調だったものの、三大石油株は昨日まで続伸していた反動から、そろって反落。中国海洋石油(00883.HK)が下落率3位の1.89%安、中国石油天然気(00857.HK)が0.89%安、中国石油化工(00386.HK)が0.33%安だった。

 朝方の時間帯に外国為替市場でポンドが急落し、英国で事業展開する電能実業(00006.HK)が下落率4位の1.87%安だったほか、長江基建集団(01038.HK)が1.43%安。ロンドンを本拠とするHSBC(00005.HK)も0.67%安だった。中国の主要都市で住宅購入規制や住宅ローン規制を強化する動きが広がっていることを嫌気し、本土系不動産株が本日も軟調。華潤置地(01109.HK)が1.46%安、中国海外発展(00688.HK)が1.18%安だった。

 一方、傘下企業の売却を発表した東亜銀行(00023.HK)が上昇率1位の1.99%高。多額の売却益を計上する見通しが材料視された。神華能源(01088.HK)は続伸し、本日は上昇率3位の0.63%高。石炭価格の上昇を予想するアナリストがポジティブに評価し、これを好感したもようだ。国慶節連休明けに「深セン・香港ストック・コネクト」の開始に向けた動きが加速するとの見方から、香港交易所(00388.HK)が0.28%高。AIA(01299.HK)は6-8月期の新契約価値が大きく伸びるとの期待を背景に0.18%高だった。

 そのほかの銘柄では、太平洋航運(02343.HK)が2.58%高。アナリストが目標株価を引き上げたことやバルチック海運指数(BDI)が大幅に上昇したことを好感した。中海油田服務(02883.HK)は2.14%安。株価がすでに原油価格の上昇を織り込んでいるとアナリストが指摘し、投資判断を引き下げたことを嫌気した。

 本日上場した銘柄はメインボードとGEM市場で明暗が分かれた。メインボードでは招商証券(06099.HK)が公募価格比で変わらず、芯智控股(02166.HK)が同1.63%安。GEM市場では駿高控股(08035.HK)が公募価格比で851.21%高、節能元件(08231.HK)が1400.00%高だった。地合いの悪化を受け、低位で小型の新株に投機マネーが入り、急騰したもようだ。(中国部・千原)

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