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【10月6日の香港市場】

2016.10.07 09:11

 主要指数はいずれも4日続伸。ハンセン指数は前日比0.69%高の2万3952.50ポイント、H株指数は1.38%高の9947.10ポイント、レッドチップ指数は0.83%高の3963.70ポイントだった。メインボードの売買代金は前日に比べ約23%増加し、概算で646億3200万HKドル。「港股通」(上海経由の香港株投資)は国慶節連休にともない停止中。再開は10月11日を予定している。

 ニューヨーク市場は、原油相場の上昇を好感し、ダウ平均が反発。外部環境の好転を背景に、香港の主要指数は高く寄り付き、本土系銘柄を中心に買いが入ったことで、その後も堅調に推移した。後場の終盤でダウ平均先物が上げ幅を広げたことに反応し、ハンセン指数は一時的に2万4000ポイントに達したが、終値での大台回復には至らなかった。メインボードの売買代金は4日ぶりに600億HKドルを上回った。

 ハンセン指数の構成銘柄では、昨日に続いて本土系エネルギー株が上昇率の上位に並んだ。三大石油株は中国石油天然気(00857.HK)が4.11%高、中国海洋石油(00883.HK)が3.94%高となり、上昇率1~2位。中国石油化工(00386.HK)は1.70%高だった。石炭大手の神華能源(01088.HK)は上昇率5位の3.25%高。

 マカオのカジノ株は本日も買われ、銀河娯楽(00027.HK)が上昇率4位の3.75%高だったほか、サンズチャイナ(01928.HK)が1.71%高。10月1~5日にマカオを訪れた海外からの旅行者が前年同期比で8%増となり、うち中国本土からの旅行者は7.3%増だったことが伝わり、買い安心感が広がった。増加率は1~4日に比べ拡大している。

 米国の長期金利が上昇し、ニューヨーク市場で金融株が買われた流れを受け、香港市場の同セクターも堅調。本土系では中国人寿保険(02628.HK)が上昇率3位の3.87%高。AIA(01299.HK)は6-8月期の新契約価値が大きく伸びるとの期待を背景に0.93%高だった。

 バルチック海運指数(BDI)の上昇を好感し、招商局港口(00144.HK)が2.10%高。聯想集団(00992.HK)は富士通とのパソコン事業統合を材料に1.54%高だった。

 一方、中国の主要都市で住宅購入規制や住宅ローン規制を強化する動きが広がっていることを受け、本土系不動産株がそろって下落。華潤置地(01109.HK)が下落率3位の1.67%安、中国海外発展(00688.HK)が0.97%安。このほか香港系の不動産株や公益株の下げが目立った。米国が利上げすれば、香港ドル金利も上昇することから、米国の長期金利の上昇を受け、投資家の不安感が強まったもようだ。

 そのほかの銘柄では、中国遠洋運輸(集団)総公司(中遠集団)と中国海運(集団)総公司(中海集団)が造船ドックの合併を計画していると伝わり、海運株の一角が大幅高。中海コンテナ運輸(02866.HK)が6.02%高、中国遠洋控股(01919.HK)が4.83%高、中遠海運港口(01199.HK)が3.43%高、中海発展(01138.HK)が3.60%高だった。

 個別の材料があった銘柄では、南華金融控股(00619.HK)が8.33%高。金融メディア事業を買収する可能性を明らかにし、これが材料視された。新濠国際(00200.HK)は同社を含むコンソーシアムが進めるキプロスでのカジノリゾート開発入札が最終段階に入ったと発表し、これを手がかりに2.85%高だった。(中国部・千原)(中国部・千原)

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