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【10月5日の香港市場】

2016.10.05 18:09

 主要指数はいずれも3日続伸。ハンセン指数は前日比0.41%高の2万3788.31ポイント、H株指数は0.55%高の9811.18ポイント、レッドチップ指数は0.74%高の3931.02ポイントだった。メインボードの売買代金は前日に比べ約5%増加し、概算で523億4200万HKドル。「港股通」(上海経由の香港株投資)は国慶節連休にともない停止中。再開は10月11日を予定している。

 ニューヨーク市場はダウ平均が続落。欧州中央銀行(ECB)が量的緩和を縮小する可能性が報じられ、欧米で長期金利が上昇したことを嫌気した。米国の年内利上げの観測も伝わり、投資家の警戒感が強まった。外部環境の悪化を受け、香港の主要指数は低く寄り付いたが、いずれも前場の序盤で上げに転じた。国際原油相場がアジアの取引時間帯に上昇し、これを受けて石油株が買われ、指数の上昇をけん引した。その後は安定的に推移し、そろって3日続伸となった。メインボードの売買代金は3日ぶりに500億HKドルを上回った。

 ハンセン指数の構成銘柄では、本土系エネルギー株が上昇率の上位に並んだ。三大石油株は中国海洋石油(00883.HK)が3.78%高、中国石油天然気(00857.HK)が3.08%高となり、上昇率1~2位。中国石油化工(00386.HK)は同4位の2.09%高だった。天然ガスの崑崙能源(00135.HK)は同3位の2.66%高。石炭大手の神華能源(01088.HK)は1.05%高だった。ニューヨーク市場で金融株が買われた流れを受け、米系保険会社のAIA(01299.HK)が1.23%高、英系銀行のHSBC(00005.HK)が0.42%高。本土系の銀行株や保険株も堅調だった。

 マカオのカジノ株は本日も買われ、銀河娯楽(00027.HK)が0.99%高、サンズチャイナ(01928.HK)が0.72%高。今月1~4日にマカオを訪れた海外からの旅行者が前年同期比で6.1%増となり、うち中国本土からの旅行者は4.4%増だったことが伝わり、買い安心感が広がった。

 一方、外国為替市場でポンドが急落したことを嫌気し、英国で事業展開する電能実業(00006.HK)が下落率1位の1.25%安だったほか、その親会社の長江基建集団(01038.HK)が同3位の1.11%安。長江和記(00001.HK)も軟調で、0.20%安だった。ニューヨーク市場の続落を受け、米国を主力マーケットとする利豊(00494.HK)が下落率2位の1.22%安。また、米国が利上げすれば香港ドル金利も上昇することから、これを嫌気して香港系不動産株などが軟調だった。昨日まで下げが続いた本土系不動産株は明暗が分かれ、中国海外発展(00688.HK)が0.78%高だった一方、華潤置地(01109.HK)は0.47%安だった。

 そのほかの銘柄では産金株が軟調で、招金砿業(01818.HK)が4.58%安、中国黄金国際(02099.HK)が4.05%安、紫金砿業(02899.HK)が2.37%安。米国の利上げ観測を背景に米ドル高が進み、金相場が下落したことが逆風となった。現代牧業(01117.HK)は7.38%高。最悪期を脱したと評価するアナリストが買い推奨し、これが材料視された。華潤セメント(01313.HK)は1.93%高。セメント価格の上昇を見込んだアナリストがポジティブに評価したことを好感した。(中国部・千原)

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