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【10月4日の香港市場】
2016.10.04 18:08
主要指数はいずれも続伸。ハンセン指数は前日比0.44％高の2万3689.44ポイント、H株指数は0.75％高の9756.77ポイント、レッドチップ指数は0.09％高の3902.01ポイントだった。メインボードの売買代金は前日に比べ約2％増加し、概算で497億5300万HKドル。「港股通」（上海経由の香港株投資）は国慶節連休にともない停止中。再開は10月11日を予定している。
香港市場の主要指数は高く寄り付いたものの、ハンセン指数とH株指数は利益確定売りに押され、前場の中盤で下げに沈んだ。その後は本土系の銘柄を中心に買いが入り、いずれも上げに転じて前場を終了。後場はプラス圏で推移し、そろって高値引けした。レッドチップ指数は本土系不動産株が重荷となり、朝方で下げに沈み、その後はマイナス圏で推移。後場の終盤で上げに転じ、小幅高で引けた。国慶節連休にともない材料を欠いているうえ、「港股通」も停止しており、商いは本日も閑散。米雇用統計の発表を控えていることも影響し、メインボードの売買代金は本日も500億HKドルを下回った。
ハンセン指数の構成銘柄では、消費関連株の一角が続伸し、中国旺旺（00151.HK）が上昇率1位の2.63％高。マカオのカジノ株も続伸し、サンズチャイナ（01928.HK）が1.16％高、銀河娯楽（00027.HK）が0.83％高。10月1～2日にマカオを訪れた海外からの旅行者は前年同期比で10.2％減となったが、ホテルは満室が続出するなど稼働率が高いと伝わり、カジノ株の追い風となった。このほか本土系の銀行株、石油株、保険株などの上昇も目立った。
一方、本土系不動産株がそろって続落。華潤置地（01109.HK）が2.10％安、中国海外発展（00688.HK）が1.55％安となり、下落率1～2位に並んだ。住宅購入規制を実施する都市がさらに増え、これが悪材料となった。昨日の上昇率1位だった東亜銀行（00023.HK）は反落し、本日は0.46％安。また、昨日の上昇率2位だった蒙牛乳業（02319.HK）も、本日は0.13％安だった。外国為替市場でポンドが急落し、英国事業を展開する電能実業（00006.HK）が0.52％安で引けた。
そのほかの銘柄では、中国恒大（03333.HK）が8.20％高。不動産事業のA株裏口上場の計画を明らかにし、これが買い材料視された。富智康集団（02038.HK）は16年12月本決算が大幅減益となる見通しを嫌気して0.76％安。
GEM市場では揚科集団（08140.HK）が40.47％高。メインボードへの市場変更が承認され、買いが集まった。宝聯控股（08201.HK）は10.25％高。筆頭株主による買い増しにともない、マンダトリー・オファー（義務的公開買付）が実施されることになり、提示価格に近づくかたちで上昇した。（中国部・千原）
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