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【10月3日の香港市場】

2016.10.03 18:21

 主要指数はいずれも反発。ハンセン指数は前営業日比1.23%高の2万3584.43ポイント、H株指数は1.05%高の9683.37ポイント、レッドチップ指数は0.96%高の3898.43ポイント。メインボードの売買代金は先週末に比べ約31%減少し、概算で486億4300万HKドル。「港股通」(上海経由の香港株投資)は国慶節連休にともない停止中。再開は10月11日を予定している。

 先週末のニューヨーク市場は、ダウ平均が大幅に反発。石油輸出国機構(OPEC)の減産合意が引き続き材料視されたほか、住宅ローン担保証券の不正販売をめぐるドイツ銀行と米司法省の和解金が当初要求額を下回ることで決着する見込みと伝わり、これが材料視された。外部環境の好転を受け、本日の香港市場は主要指数が高く寄り付いた。ただ、中国本土が国慶節連休に入り、材料を欠いた状態。「港股通」も停止となり、商いは閑散だった。主要指数は上げ幅をやや縮めて取引を終了。メインボードの売買代金は今年7月25日以来の500億HKドル割れとなった。

 ハンセン指数の構成銘柄は幅広く買われた。ドイツ銀行をめぐる懸念が後退し、香港系金融株が堅調。東亜銀行(00023.HK)が上昇率1位の3.49%高だった。マカオのカジノ株も買われ、銀河娯楽(00027.HK)が上昇率3位の2.91%高だったほか、サンズチャイナ(01928.HK)が1.78%高。9月のマカオ全体のカジノ収益が前年同月比で7.4%増加し、市場予想を上回る伸びを示したことを好感した。

 国慶節連休にともなう消費拡大期待を材料に、内需株も堅調。蒙牛乳業(02319.HK)が上昇率2位の3.05%高だったほか、中国旺旺(00151.HK)が2.70%高。観光や消費にともなうデータ通信増加の期待を背景に、中国移動(00941.HK)が1.91%高、中国聯合網絡通信(香港)(00762.HK)が1.71%高。AIA(01299.HK)は1.84%高。新契約価値の成長を見込むアナリストが目標株価を引き上げたことが材料視されたほか、香港で保険商品を購入する中国本土からの旅行者が増えているなかで国慶節連休を迎えたことも追い風となったもようだ。

 一方、本土系不動産株がそろって売られ、中国海外発展(00688.HK)が1.90%安、華潤置地(01109.HK)が0.92%安となり、下落率1~2位に並んだ。過去3日間に7つの都市で住宅購入規制が強化されたうえ、当局が規則違反の住宅販売をめぐり、中国海外発展などのデベロッパーを名指しで批判したことなどが悪材料となった。新世界発展(00017.HK)は創業者の訃報を受けて前場の終盤から軟調に推移していたが、取引終了間際に上げに転じ、0.19%高で引けた。

 そのほかの銘柄では、莎莎国際(00178.HK)が2.73%安。国慶節連休の初日に香港を訪問した中国本土からの旅行者が前年同期比で3.1%増加したものの、小売業界に好転の兆しがないと伝わり、これが嫌気された。威発国際(00765.HK)はTOB(公開買付)を受けて7.14%高。TCL多媒体(01070.HK)は主要株主の楽視網信息技術北京股フン有限公司(300104.SZ)との提携強化を材料に1.31%高となった。冠軍科技集団(00092.HK)は主要株主の交代を材料に20.14%高。航標控股(01190.HK)は福建省ショウ州市の国有企業からの出資受入をめぐり交渉中であることを手がかりに41.42%高となった。(中国部・千原)

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