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【9月26日の香港市場】
2016.09.26 18:39
主要指数はいずれも続落。ハンセン指数は前営業日比1.55％安の2万3317.92ポイント、H株指数は1.70％安の9629.35ポイント、レッドチップ指数は1.81％安の3901.47ポイントだった。メインボードの売買代金は先週末に比べ約1割減少し、概算で645億5000万HKドル。「港股通」（上海経由の香港株投資）の買越額は29億7000万元に拡大した。
石油輸出国機構（OPEC）会合での減産合意の観測が遠のき、先週末の米国市場ではニューヨークWTI原油先物が大幅に下落。さらにボストン連銀総裁のタカ派発言も加わり、ダウ平均も130ドル以上下落。これにより外部環境が悪化すると、週明けの香港市場は利益確定売りに押された。主要指数は終日、マイナス圏で低迷。上海A株の急落に引きずられ、後場の半ばから下げ足を速めた。いずれも安値引けし、H株指数は6営業日ぶりに9700ポイントを割り込んだ。
南京市政府が新たな不動産引き締め策を発表したと伝わり、本土系不動産株が下落。江蘇省に本拠を置く新城発展（01030.HK）が5.62％安に沈んだほか、融創中国（01918.HK）が4.60％安、華潤置地（01109.HK）が3.47％安、保利置業（00119.HK）が3.10％安、緑城中国（03900.HK）が2.95％安だった。住宅市場の減速が警戒され、住宅需要と関連が深い家電セクターが売られた。海信科龍電器（00921.HK）が4.54％安、海爾電器（01169.HK）が3.97％安、TCL顕示科技（00334.HK）が3.03％安。
住宅ローンの不良債権化が意識され、銀行セクターもさえない。交通銀行（03328.HK）がハンセン指数構成銘柄の下落率2位となる3.84％安に沈んだほか、中国建設銀行（00939.HK）が2.36％安、中国銀行（03988.HK）が1.12％安。また、最新モデル「iPhone7」の販売台数が「6s」を下回る見通しを一部メディアが伝え、アップル関連の銘柄がさえない。アップル社に部品を納入する瑞声科技（02018.HK）は4.72％安でハンセン指数構成銘柄の下落率1位に沈んだ。このほか、原油安を嫌気し、中国海洋石油（00883.HK）が2.22％安、中国石油化工（00386.HK）が2.00％安、中国石油天然気（00857.HK）が1.58％安。
一方で通信機メーカーの南京熊猫電子（00553.HK）は親会社が資産注入を検討していると伝わり、思惑買いから15.75％高で大引け。資源株の中リョ砿業国際（03668.HK）は親会社による非公開化（上場廃止）の計画を受けて、24.76％高と急騰した。また、子供向けトイレタリー製品大手の中国児童護理（01259.HK）は筆頭株主の交代による思惑買いが膨らみ、11.57％高と急騰した。（中国部・畦田）
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