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【9月21日の香港市場】

2016.09.21 18:14

 主要指数はそろって上昇。ハンセン指数は前日比0.59%高の2万3669.90ポイント、レッドチップ指数は0.63%高の3956.28ポイントと、いずれも反発。H株指数は4日続伸し、1.00%高の9849.06ポイントだった。メインボードの売買代金は前日に比べ約8%増加し、概算で649億6800万HKドル。「港股通」(上海経由の香港株投資)は38億4800万元の買い越しだった。

 ニューヨーク市場はダウ平均が3日ぶりに小反発。日本銀行の金融政策決定会合や米連邦公開市場委員会(FOMC)の結果発表を控え、様子見ムードが強かった。本日の香港市場は主要指数が寄り付きから前日終値付近で推移。だが、東京市場の後場が始まると、香港の主要指数は上げ幅を拡大。日銀の金融政策決定会合の結果が発表されると、香港市場も後場で一段高となった。ただ、FOMCの結果発表を控えていることから、売買代金に顕著な増加はなかった。本土マネーの香港流入は本日も続き、「港股通」の買越額は高水準を維持している。

 ハンセン指数の構成銘柄では、本土系不動産株が続伸。中国海外発展(00688.HK)が上昇率1位の2.64%高だったほか、華潤置地(01109.HK)が1.31%高。本土系銀行株も続伸し、中国銀行(03988.HK)が上昇率4位の1.38%高、中国工商銀行(01398.HK)が1.20%高。昨日の上昇率2位だった神華能源(01088.HK)も続伸し、本日は同5位の1.36%高。石炭価格の急速な上昇を抑えるため、一部の石炭会社が増産に動いていることが伝わり、これが材料視された。産炭地の山西省では中秋節を過ぎても石炭価格の大幅な上昇が続いているという。

 昨日は大きく下げたマカオのカジノ株が買い戻された。昨日の下落率1位だった銀河娯楽(00027.HK)が、本日は1.36%高。サンズチャイナ(01928.HK)も反発し、1.03%高。このほか本土系石油株の上昇が目立った。

 香港系不動産株は明暗が分かれた。2017年も香港の住宅価格とオフィス価格は上昇するが、店舗価格は下落すると、大手投資銀行のアナリストが予想。これに基づき推奨した新鴻基地産(00016.HK)は上昇率2位の1.62%高。一方、恒隆地産(00101.HK)については投資判断を引き下げ、これを嫌気して下落率1位の2.10%安となった。ショッピングモール改装にともない賃貸料収入が減少するとの見方をアナリストは示している。恒基地産(00012.HK)は1.30%高。非中核物件の売却を別のアナリストがポジティブに評価したことを好感した。

 中国旺旺(00151.HK)は0.41%安。原料となるニュージーランド産の全粉乳が過去2カ月間で大幅に上昇し、これが粗利益の減少につながるとアナリストが予想し、目標株価を引き下げたことを嫌気した。国泰航空(00293.HK)は0.35%安。今下期も厳しい経営環境が続くとの見通しをアナリストが示し、投資判断を引き下げたことが売り材料となった。

 そのほかの銘柄では、長城汽車(02333.HK)が2.26%安。小型車の購入とした減免税政策の恩恵を受けて販売を伸ばしているが、来年はその反動に見舞われるとアナリストが予測し、投資判断と目標株価を引き下げたことが材料視された。東風汽車集団(00489.HK)も同じ理由から投資判断を引き下げられ、1.74%安だった。(中国部・千原)

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