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【9月21日の中国本土市場】
2016.09.21 17:36
主要指数は小幅に反発した。上海市場は上海総合指数が前日比0.09％高の3025.87ポイント、A株指数が0.09％高の3167.44ポイント、B株指数は0.11％高の353.35ポイントだった。深セン市場はA株指数が0.27％高の2097.79ポイント、B株指数が0.47％高の1188.20ポイントだった。両市場の売買代金は前日比で約1％減少し、概算で3517億元。「滬股通」（香港経由の上海A株投資）は8500万元の売り越しだった。
本土市場は上値の重さが目立ち、膠着感が鮮明な一日だった。全体では約5割の銘柄が上昇したものの、上海総合指数は前日終値を挟んだ小動きに終始し、最終的に小幅高で引けた。日本の金融政策決定会合は本日午後までに通過したものの、明日未明の米連邦公開市場委員会（FOMC）の声明発表を前に手控えムードが市場を支配した。
鉄鋼業界をリードする大型国有企業の宝山鋼鉄（600019.SS）と武漢鋼鉄（600005.SS）が株式交換を通じた経営統合の計画を正式に発表。これが業界再編の観測を高め、鉄鋼セクターが堅調だった。撫順特殊鋼（600399.SS）が3.27％高、馬鞍山鋼鉄'A'（600808.SS）が2.52％高、方大スチール（600507.SS）が1.40％高。「深港通」（深セン・香港ストック・コネクト）の11月中旬の観測が一段と高まり、太平洋証券（601099.SS）が2.57％高、東呉証券（601555.SS）が1.79％高、光大証券'A'（601788.SS）が0.67％高など、証券セクターがしっかり。足元、比較的堅調な金相場の動きが織り込まれ、山東ゴールド（600547.SS）が2.22％高、中金ゴールド（600489.SS）が1.85％高、赤峰黄金（600988.SS）が1.76％高など、金鉱株も値上がりした。
一方で自動車株の一角がさえず、広匯汽車（600297.SS）が1.57％安、継峰汽車（603997.SS）が1.38％安、広州汽車'A'（601238.SS）が1.38％安。IT関連株も概ね低迷し、環旭電子（601231.SS）が3.28％安、正泰電器（601877.SS）が2.66％安、江蘇長電科技（600584.SS）が1.66％安に沈んだ。15年時点の中国高速道路の経営状況が明らかにされ、財務悪化のリスクがあらためて織り込まれた。これを受け、四川高速道路'A'（601107.SS）が1.25％安、中原高速公路（600020.SS）が0.45％安など、道路株が軟調。
B株市場は値上がり銘柄の方が多かった。上海B株では大型株の内モンゴル伊泰石炭'B'（900948.SS）が0.98％高と堅調で、指数の上昇に寄与。深センB株では再編観測を背景に、鉄鋼大手の本鋼板材（200761.SZ）が4.40％高と買われ、上昇率1位になった。（中国部・畦田）
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