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【9月20日の香港市場】

2016.09.20 18:07

 主要指数はまちまち。ハンセン指数は3日ぶりに小反落し、前日比0.08%安の2万3530.86ポイント。H株指数は小幅に3日続伸し、0.03%高の9751.44ポイント。レッドチップ指数は小反落し、0.06%安の3931.43ポイントだった。メインボードの売買代金は前日に比べ約17%減少し、概算で604億1800万HKドル。「港股通」(上海経由の香港株投資)は42億5600万元の買い越しだった。

 ニューヨーク市場はダウ平均がわずかに下落。日本銀行の金融政策決定会合や米連邦公開市場委員会(FOMC)の結果発表を控え、様子見ムードが強かった。こうした流れを引き継ぎ、本日の香港市場は方向感を欠いた展開。主要指数はいずれも序盤で本日の安値を付け、その後はハンセン指数とレッドチップ指数が小幅安で横ばい。H株指数は概ね小幅高の小動きとなった。H株指数は小幅高だったが、内訳をみると、下落した構成銘柄の方が多かった。一方、レッドチップ指数は上昇した構成銘柄の方がわずかに多かったものの、小幅安となった。メインボードの売買代金は低水準だったが、「港股通」の買越額は高水準を維持した。

 ハンセン指数の構成銘柄では、九龍倉集団(00004.HK)が上昇率1位の1.67%高。尖沙咀の大型ショッピングモール「海港城」(ハーバーシティ―)について、4-6月期の客足が前年同期比で増加し、売上高の減少も鈍化したと伝わり、これが材料視されたもようだ。上昇率2位は神華能源(01088.HK)の1.66%高。石炭価格が冬場に向け上昇を続けるとの見通しを背景に、アナリストが目標価格を引き上げたことを好感した。

 「深港通」(深セン・香港ストック・コネクト)に向けた準備が最終段階に入ったと「上海証券報」が伝え、これを材料に香港交易所(00388.HK)が上昇率3位の1.46%高。アナリストが投資判断と目標株価を引き上げたことも追い風となった。10月1日からの国慶節連休を前に本土系不動産株が買われ、華潤置地(01109.HK)が上昇率4位の1.10%高だったほか、中国海外発展(00688.HK)が0.95%高。本土系銀行株も堅調で、中国工商銀行(01398.HK)が1.01%高、交通銀行(03328.HK)が0.99%高だった。

 一方、マカオのカジノ株が大きく下げ、銀河娯楽(00027.HK)が下落率1位の2.17%安だったほか、サンズチャイナ(01928.HK)が1.16%安。新カジノリゾートの集客効果が薄らいでいると指摘するアナリストが、9月のカジノ収益について慎重な見方を示し、これが嫌気された。中国移動(00941.HK)は8月の4G(第四世代移動通信)ユーザー純増数が前月に比べ減少したことを受けて朝方から軟調に推移していたが、取引終了間際に下げ幅を縮め、前日比変わらずで引けた。(中国部・千原)

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