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【9月15日の香港市場】
2016.09.15 18:15
主要指数はハンセン指数が前日比0.62％高の2万3335.59ポイント、H株指数が0.55％高の9595.73ポイントと、4営業日ぶりに上昇した。一方でレッドチップ指数は4日続落し、0.65％安の3885.32ポイント。メインボードの売買代金は概算で653億4400万HKドルとなり、前日比で約7％増加した。「港股通」（上海経由の香港株投資）は中秋節の関係で本日も休みとなっており、19日の再開を予定している。
前日の米国株市場は利上げ観測や原油安などが重しになり、ダウ平均が小幅に続落した。これにより外部環境は不透明だったが、前日夜に発表された中国の金融統計が上振れしたこともあり、本日の香港株市場では買い戻す動きが先行。8月の一連の経済指標が概ね堅調だったことが評価されたほか、今週に入って調整が続いたことで値ごろ感が出たこともプラスに働いた。ハンセン、H株の両指数は後場でやや上げ幅を広げて引けた。
一方でレッドチップ指数は軟調に推移し、わずかに3900ポイントを維持できずに引けた。不透明な外部環境に加え、連休前の換金売りや「港股通」の休みによる本土マネーの減少などが影響し、全般的に上値が重い一日だった。
欧州系金融機関によるポジティブレポートをきっかけに、マカオのカジノ株が上昇。銀河娯楽（00027.HK）が5.41％高、サンズチャイナ（01928.HK）が5.27％高で、ハンセン指数構成銘柄の上昇率1～2位を占めた。また、新型「iPhone」の初回出荷分の予約注文で完売したと伝わり、アップル関連株である瑞声科技（02018.HK）が同4位の2.97％高。自動車セクターの一角も買われ、北京汽車（01958.HK）は大手投資銀行による投資判断引き上げを受け、12.27％高と急騰した。
自動車ディーラの緑地潤東汽車（01365.HK）が7.94％高、中升集団（00881.HK）が3.80％高、正通汽車（01728.HK）が1.56％高と堅調だった。このほか、金融世界大手のHSBC（00005.HK）が1.65％高と反発し、ハンセン指数の上昇に寄与。大規模な自社株買いの計画を好感した。本土系では錦州銀行（00416.HK）が7.07％高、浙商銀行（02016.HK）が3.77％高など、地方銀行の上昇が目立った。
一方で韓国海運大手の経営破たんによる影響が警戒され、港湾大手の招商局港口（00144.HK）がハンセン指数構成銘柄の下落率1位となる2.46％安に沈んだ。原油安を嫌気し、中国海洋石油（00883.HK）が0.74％安、中国石油天然気（00857.HK）が0.60％安、中国石油化工（00386.HK）が0.56％安と、三大石油株が続落。個別は投資持ち株会社の時富投資集団（01049.HK）が16.04％安と急落した。傘下に置く時富金融服務（00510.HK）の全保有株売却を正式契約したと発表したものの、材料出尽くしによる売りが膨らんだもようだ。（中国部・畦田）
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