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【9月14日の香港市場】
2016.09.14 18:07
主要指数は小幅に3日続落となった。ハンセン指数は前日比0.10％安の2万3190.64ポイント、H株指数は0.29％安の9542.52ポイント、レッドチップ指数は0.13％安の3911.02ポイント。メインボードの売買代金は概算で609億1600万HKドルにとどまり、前日比で約17％減少した。「港股通」（上海経由の香港株投資）は中秋節の関係で昨日から休みとなっており、19日の再開を予定している。
国際エネルギー機関（IEA）が世界の原油需要見通しを引き下げたことから、前日のニューヨークWTI原油先物は大幅に反落。リスクオフが加速し、ダウ平均も大きく調整した。これにより本日の香港市場は外部環境の悪化が重しになり、主要指数は前日終値を挟んで概ね弱含んだ。明日から中国本土で中秋節連休がスタートすることもあり、様子見ムードや換金売りの圧力が目立った。また、「港股通」が休みに入っており、本土マネーが入らずさえない展開となった。燻り続ける米国の利上げ観測も重しになった。
原油相場の急反落を嫌気し、三大石油株が下落。中国海洋石油（00883.HK）がハンセン指数構成銘柄の下落率3位となる1.16％安、中国石油天然気（00857.HK）が0.99％安、中国石油化工（00386.HK）が0.93％安に沈み、全体の地合いも悪くした。景気敏感株が総じてさえず、建材株の安徽海螺水泥（00914.HK）が3.21％安、華潤セメント（01313.HK）が2.93％安、北京金隅（02009.HK）が1.67％安。国内の豚肉価格の下落が織り込まれ、雨潤食品（01068.HK）が0.92％安、万洲国際（00288.HK）が0.48％安と食肉大手もさえない。
このほか、米国の利上げ観測を受け、九龍倉集団（00004.HK）が下落率1位の1.97％安、新鴻基地産（00016.HK）が1.03％安、信和置業（00083.HK）が0.72％安など、香港系不動産株も低迷した。個別ではカナダのオイルサンド事業者である陽光油砂（02012.HK）が11.29％安と急落。地熱エネルギー会社を買収する計画を明らかにして取引を再開したが、直近の原油安に加え、対価株の発行による希薄化や、直近の株価急騰の反動による売りなども膨らんだ。
一方で中秋節連休中の中国人旅行者数の増加などが期待され、銀河娯楽（00027.HK）が1.96％高、サンズチャイナ（01928.HK）が1.18％高など、マカオのカジノ株が買われた。また、スマホメーカーのTCL通訊（02618.HK）が2.34％高。大引け後に非公開化計画を審議する株主総会の結果が明らかとなる見込みであり、買取価格付近まで上昇した。百貨店のパークソン（03368.HK）が急騰し、39.39％高で大引け。資産売却で9億元あまりの利益を計上すると伝わり、一気に買いが膨らんだ。（中国部・畦田）
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