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【9月14日の中国本土市場】

2016.09.14 17:13

 主要指数はまちまち。上海市場は上海総合指数が前日比0.68%安の3002.84ポイント、A株指数が0.68%安の3143.27ポイントと、いずれも反落。B株指数は小幅に続伸し、0.03%高の352.49ポイントだった。深セン市場はA株指数が反落し、0.45%安の2071.26ポイント。B株指数は続伸し、0.26%高の1177.27ポイントだった。両市場の売買代金は前日に比べ約6%減少し、概算で3749億元。「滬股通」(香港経由の上海A株投資)は本日も売り越しとなり、売越額は9億6300万元だった。

 明日からの中秋節4連休を前に、上海市場は売りが先行。海外市況も不安定なことから、リスク回避の動きが広がった。上海総合指数は低く寄り付き、序盤で3000ポイントを割ったところで押し目買いが入り、前場の中盤まで下げ幅を縮めた。しかし、その後は売りに押される展開。後場は3000ポイントをやや上回る水準での小動きで始まったが、取引終了間際に再び大台割れ。そこで再び買いが入り、かろうじて終値での3000ポイント割れを回避した。上海市場は全体の6割あまりの銘柄が下落。深セン市場の下落銘柄も全体の6割近くに上った。4連休を前に商いは縮小し、売買代金は2日連続で4000億元を下回った。

 明日からの4連休と10月1日からの国慶節連休を前に、中国本土市場では資金需要が高まっている。これを受けてSHIBOR(上海銀行間貸出金利)は本日も上昇。中国人民銀行(中央銀行)は本日も期間28日の売りオペを実施し、正味1350億元に上る資金を市中銀行に供給した。一方、香港でもオフショア人民元(CNH)の翌日物HIBOR(香港銀行間貸出金利)が年利で8.1617%に急騰し、今年2月19日以来の高水準となった。こうした香港での人民元資金のひっ迫に加え、4連休が迫っていることもあり、「滬股通」も売り越しとなった。

 上海A株市場では時価総額の大きな銀行株、石油株、保険株、証券株などが幅広く売られた。こうしたなか「iPhone7」の関連銘柄が買われ、無線通信モジュールを製造する環旭電子(601231.SS)がストップ高。「iPhone7」の予約状況が好調と伝わったことに加え、ライバル機種の「Galaxy Note7」が爆発した事件も話題となっており、追い風となったもようだ。三峡水利電力(600116.SS)は実質筆頭株主による買い増しが明らかとなり、ストップ高となった。このほかでは産金株の上昇が目立ち、西蔵天路(600326.SS)が5.45%高、赤峰黄金(600988.SS)が2.02%高、中金ゴールド(600489.SS)が1.62%高、山東ゴールド(600547.SS)が1.58%高だった。

 上海B株市場は全体の5割あまりの銘柄が上昇した。深センB株市場は上昇銘柄の方がわずかに多かった。(中国部・千原)

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