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湖北沙隆達、大規模再編の詳細
2016.09.14 12:24
湖北沙隆達(200553.SZ)は14日、計画中の大規模再編の詳細を明らかにした。農薬世界大手のイスラエル企業「ADAMA」の全株式を実質筆頭株主の中国化工集団公司から買収する。買収予定額は185億6700万元に上り、すべてA株を割り当てるかたちで支払う。さらに投資パートナー企業を対象に、湖北沙隆達は最大25億元を調達するA株増資を実施する計画。調達資金はADAMAが展開する主力プロジェクトに投じるとしている。
公告によると、ADAMAは世界7位の農薬メーカーであり、ジェネリック農薬に限れば世界市場で首位に立つ。2011年に中国化工集団公司が60%を買収し、先ごろ完全子会社化した。ADAMAの2016年6月末時点の純資産は16億9310万2000米ドル、2015年の売上高は30億6387万米ドル、純利益は1億1010万8000米ドル。ADAMAを傘下に置くことで、湖北沙隆達は事業規模の大幅な拡大や海外展開の強化、親会社との競合回避、関連当事者取引の減少などが見込めるとしている。取引に先立ち、湖北沙隆達はADAMAが保有する同社B株(現在の発行済み株数の10.60%)について、自社株買い・消却を実施する予定。
対価株の発行価格と増資の割当価格はいずれも10.20元を予定。再編を通じて最大20億247万6791株(再編後の発行済み株数の77.13%)の新株が発行され、中国化工集団公司の持ち株比率は74.72%に上昇する見通し。発行した新株には最大36カ月のロックアップ(売却禁止)期間が設定されている。
なお、同社株は2015年8月5日から売買を停止中。深セン証券取引所が同計画を審議するため、売買停止を継続するという。
(同件につきましては、2015年11月12日付「資産買収に関する進ちょく状況」、2015年9月25日付「買収候補はイスラエル企業」、2015年9月10日付「農業化学品の資産買収で交渉中」をご参照ください)
【出所】深セン証取サイト上の公告(2016/09/14)
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