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【9月13日の香港市場】
2016.09.13 18:27
主要指数は小幅に続落した。ハンセン指数は前日比0.32%安の2万3215.76ポイント、H株指数は0.85%安の9571.06ポイント、レッドチップ指数は0.22%安の3916.43ポイント。メインボードの売買代金は概算で734億9200万HKドルにとどまり、前日比で約2割減少した。中秋節の関係で本日から「港股通」(上海経由の香港株投資)は休みに入っており、これも商い縮小につながった。なお、「港股通」は19日に再開する予定。
ブレイナード米連邦準備制度理事会(FRB)理事の発言をきっかけに月内利上げの観測が和らぐと、前日の米国株市場は反発。原油相場も持ち直した。これにより外部環境が一定程度改善。さらに前日の急落の反動もあり、本日の香港の主要指数は高く寄り付いた。ハンセン指数は2万3000ポイント台半ばでスタート。もっとも、その後は徐々に売り圧力が強まると、大引けにかけて下げに転じ、小幅に続落して取引を終えた。本日の公開市場操作を受けて市場では中国の金利・預金準備率引き下げの観測が後退。一方で米国の利上げ観測は燻り続け、中秋節連休を前にリスク回避の売り圧力に押された。中国国家統計局が発表した8月の消費・生産・投資の各統計は概ね堅調だったが、サプライズに乏しく、午後の地合い改善にはつながらなかった。また、本日は中秋節の関係で「港股通」が休みであるため、本土マネーが入らずにさえない地合いとなった。
米国の金融政策の不透明感が重しになり、香港系不動産株が軟調。恒隆地産(00101.HK)が2.20%安でハンセン指数構成銘柄の下落率1位に沈んだほか、恒基地産(00012.HK)が1.20%安、長江地産(01113.HK)が1.15%安、新世界発展(00017.HK)が1.09%安。マカオのカジノ株も引き続き利益確定売りに押された。本日、新カジノホテル「ザ・パリジャン・マカオ」がオープンしたサンズチャイナ(01928.HK)は材料出尽くしから、2.03%安で大引け。ライバルの銀河娯楽(00027.HK)も1.05%安と連れ安した。
また、鉄鋼・非鉄・建材など、サプライサイド改革の関連セクターも前日に続き利益確定売りが目立った。重慶鋼鉄(01053.HK)が7.14%安、鞍鋼(00347.HK)が3.26%安、洛陽欒川(03993.HK)が2.84%安、洛陽玻璃(01108.HK)が2.39%安。H株IPO(新規公開)の準備を進める招商証券(600999.SS)の募集が来週から始まり、最大20億米ドルの調達を目指すと伝わった。IPOを前にした換金売りが同セクターでみられ、中国銀河証券(06881.HK)が2.61%安、中信証券(06030.HK)が2.31%安。
一方で前日急落したスマホ部品メーカーの瑞声科技(02018.HK)が切り返し、1.76%高でハンセン指数構成銘柄の上昇率2位。8月の業務統計の発表を前に先回り買いが入り、通信大手の中国移動(00941.HK)が同3位の1.32%高と推移して指数を下支えした。堅調な小売統計と中秋節連休を前に食品セクターが堅調。中国旺旺(00151.HK)が同1位の2.09%高だった。(中国部・畦田)
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