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【9月13日の中国本土市場】

2016.09.13 17:19

 主要指数はそろって上昇。上海市場はいずれも3日ぶりに小反発し、上海総合指数が前日比0.05%高の3023.50ポイント、A株指数が0.04%高の3164.99ポイント、B株指数が0.35%高の352.37ポイント。深セン市場はA株指数が3日ぶりに反発し、0.62%高の2080.81ポイント。B株指数は4日ぶりに小反発し、0.22%高の1174.16ポイントだった。両市場の売買代金は前日に比べ約27%減少し、概算で3970億元。「滬股通」(香港経由の上海A株投資)は本日も売り越しとなり、売越額は1億800万元だった。

 上海市場は方向感を欠く展開。上海総合指数は小高く寄り付いたものの、すぐに下げに転じ、じりじりと下げ幅を拡大。後場の序盤で本日の安値を付けると、その後は下げ幅を縮め、取引終了間際に上げに転じた。上海市場は全体の6割半の銘柄が上昇したが、一部の大型株が軟調で、上海総合指数は小幅高にとどまった。深セン市場は「深股通」(香港経由の深センA株投資)への期待を背景に、全体の7割近くの銘柄が上昇した。ただ、様子見ムードが強く、両市場合計の売買代金は8月3日以来の4000億元割れとなった。

 中国人民銀行(中央銀行)が本日の公開市場操作で、約4年ぶりに期間28日の売りオペを実施。これにより本日だけで正味1000億元の資金が市中銀行に供給された。SHIBOR(上海銀行間貸出金利)が上昇傾向にあることから、期間が比較的長い売りオペで流動性を放出したもようだが、これが預金準備率の引き下げには踏み切らないというシグナルとして受けとめられ、投資家心理が悪化したもようだ。本日は8月の経済指標が発表され、軒並み市場予想を上回る内容だったが、株式市場への影響は限定的だった。

 上海A株市場では二大石油株、保険株が軒並み下落。銀行株や証券株はまちまちだった。昨日は堅調だった上海ポート(600018.SS)は反落し、本日は1.83%安。一方、観光シーズンが近づいたことで最近堅調な黄山旅行開発'A'(600054.SS)は続伸し、0.85%高だった。

 上海B株市場の上昇銘柄は全体の8割あまりに上った。深センB株市場は全体の5割半の銘柄が上昇した。(中国部・千原)

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