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【9月12日の香港市場】

2016.09.12 18:29

 主要指数はいずれも急反落し、ハンセン、H株の両指数は今年最大の下げとなった。ハンセン指数は前営業日比3.35%安の2万3290.60ポイント、レッドチップ指数は3.93%安の3925.17ポイントと、いずれも3営業日ぶりに下落。H株指数は実に8営業日ぶりに調整し、4.01%安の9654.08ポイントだった。メインボードの売買代金は先週末に比べ2割減少し、概算で945億5100万HKドル。「港股通」(上海経由の香港株投資)の買越額は21億100万元に縮小した。

 ボストン連銀総裁の発言などをきっかけに月内利上げの観測が急浮上。これを受け先週末の米国市場ではダウ平均やニューヨークWTI原油先物が大幅に下落した。さらに北朝鮮の核実験強行、民主党の大統領候補であるクリントン氏の健康不安説なども流れ、世界的にリスクオフが加速。週明けの香港市場もこれに巻き込まれ、幅広い銘柄で利益確定売りが膨らんだ。主要指数は大きく下げて寄り付くと、その後も徐々に下げ幅を広げる展開。ハンセン指数は一気に800ポイント以上も急落し、昨年8月24日以来の下げ幅を記録。H株指数は先週の上げ幅を全て吐き出し、9700ポイントを割り込んだ。本土マネーの流入を背景に香港株は先週まで続伸していただけに、利益確定の余地が大きく、指数の下げ幅も大きかった。

 米アップル社が先週半ばに発表した新型iPhoneへの失望感が市場の一部で広がっており、同社に部品を納入する瑞声科技(02018.HK)がハンセン指数構成銘柄の下落率1位となる8.42%安に沈んだ。BYD電子(00285.HK)が6.03%安、中興通訊(00763.HK)が5.32%安、聯想集団(00992.HK)が3.85%安、富智康集団(02038.HK)が2.96%安など、スマホ関連の銘柄が連れ安。

 また、外為市場で人民元が急落した。資金流出への警戒感から本土系金融株が調整し、指数の下げを主導した。中国人寿保険(02628.HK)が5.60%安、中国建設銀行(00939.HK)が5.40%安、交通銀行(03328.HK)が4.64%安、中国工商銀行(01398.HK)が4.54%安、中信証券(06030.HK)が4.41%安など、主力銘柄が軒並み下落。このほか、エコ自動車普及に向けた政府補助金が削減される可能性が高まり、長城汽車(02333.HK)が5.65%安、広州汽車(02238.HK)が4.62%安、BYD(01211.HK)が4.37%安など、自動車セクターが調整した。

 一方でリスク回避の思惑で、中国貴金属資源(01194.HK)が2.88%高、招金砿業(01818.HK)が1.49%高、中国黄金国際(02099.HK)が0.34%高と、金鉱株の一角が堅調。筆頭株主による公開買付が完了したシティeソリューション(00557.HK)と中国自動化集団(00569.HK)がそれぞれ12.72%高、7.62%高と買いが入った。(中国部・畦田)

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