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【9月12日の中国本土市場】

2016.09.12 17:13

 主要指数はいずれも下落。上海市場はそろって続落し、上海総合指数が前日比1.84%安の3021.97ポイント、A株指数が1.84%安の3163.43ポイント、B株指数が1.43%安の351.14ポイント。深セン市場はA株指数が大幅に続落し、2.85%安の2067.94ポイント。B株指数は3日続落し、1.57%安の1171.47ポイントだった。両市場の売買代金は先週末に比べ約12%増加し、概算で5401億元。「滬股通」(香港経由の上海A株投資)は本日も売り越しとなり、売越額は22億2200万元に達した。

 先週末のニューヨーク市場でダウ平均が大幅安。欧州中央銀行(ECB)が量的金融緩和を延長しなかったうえ、ボストン連銀総裁が利上げに前向きな姿勢を示したことで、主要国の金利が上昇し、これが株安につながった。こうした海外市況の変動を受け、上海総合指数は大きく下げて寄り付き、その後も下げ幅を拡大。後場の中盤で節目の3000ポイントを割ると少し戻したが、大幅安で引けた。上海市場の下落銘柄は全体の8割半に達した。深セン市場も全体の8割あまりの銘柄が下落した。両市場の売買代金は3日ぶりに5000億元を超えた。

 朝鮮半島情勢の悪化や米国の利上げへの警戒感を背景に、中国本土でもリスクオフの動きが広がった。外国為替市場では人民元の対米ドル基準値が大幅な元安にシフト。中国人民銀行(中央銀行)も公開市場操作を通じた資金供給を拡大した。こうしたなか上海A株市場では主力の銀行株、石油株、保険株が軒並み安となり、上海総合指数の重荷となった。

 幅広い銘柄が売られるなか、上海ポート(600018.SS)が3.60%高。中国郵政儲蓄銀行のH株IPO(新規公開)でコーナーストーン投資家(戦略投資家)として出資することが材料視された。中秋節連休と国慶節連休が近づき、黄山旅行開発'A'(600054.SS)が2.35%高と続伸した。中国電建(601669.SS)は1.09%高。中国とラオスを結ぶ鉄道工事の一部を落札したことが材料視された。茅台酒(600519.SS)は2.15%安。多くの酒造メーカーが値上げを発表するなか、価格を据え置く考えを示し、これが嫌気された。

 上海B株市場で上昇したのは黄山旅行開発(909042.SS)の0.97%高のみで、残りはすべて下落した。深センB株市場の下落銘柄は全体の9割あまりに達した。(中国部・千原)

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