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【9月9日の香港市場】
2016.09.09 18:30
主要指数はそろって上昇。ハンセン指数は前日比0.75%高の2万4099.70ポイント、レッドチップ指数は0.93%高の4085.85ポイントと、いずれも続伸。H株指数は7日続伸し、0.49%高の1万57.97ポイント。メインボードの売買代金は前日に比べ約51%増加し、概算で1168億200万HKドル。「港股通」(上海経由の香港株投資)は60億8800万元だった。
ニューヨーク市場はダウ平均が小幅に続落。外部環境は低調だったものの、香港の主要指数は小幅高で寄り付いた直後に上げ幅を急拡大。後場の中盤まで上昇を続け、その後は売りに押されたが、ハンセン指数は昨年8月13日以来、約1年1カ月ぶりに終値で2万4000ポイントを回復した。
「港股通」を通じた本土の保険資金による香港株運用を中国保険監督管理委員会が認め、本土マネー流入への期待が一段と高まった。本土の株式や投信で運用している保険資金の10%が香港株で運用されることになれば、約1700億元が香港市場に流れるという観測記事も今朝の新聞に掲載され、大商いとなった。メインボードの売買代金は今年5月31日以来の1000億HKドル超えとなった。
ハンセン指数の構成銘柄では、香港交易所(00388.HK)が上昇率1位の5.53%高。本土マネーの流入による商いの増加が期待され、買いが集まった。上昇率2位は中国人寿保険(02628.HK)の4.13%高。本土市場とは対照的に堅調な香港市場での運用が認められたことが材料視された。昨日は軟調だった本土系不動産株も買い戻され、中国海外発展(00688.HK)が2.42%高、華潤置業(01109.HK)が2.16%高。香港の金融取引が活発化することへの期待から、東亜銀行(00023.HK)が2.88%高、中銀香港(02388.HK)が1.90%高だった。マカオ政府が5カ年計画を昨日発表し、年間のカジノ収益が約2000億パタカの水準で安定するとの見方を明らかにし、関連銘柄が続伸。サンズチャイナ(01928.HK)が2.02%高、銀河娯楽(00027.HK)が1.72%高だった。
幅広い銘柄が買われるなか、瑞声科技(02018.HK)が反落し、下落率1位の3.99%安。内需株の下げが目立ち、中国旺旺(00151.HK)が3.50%安、蒙牛乳業(02319.HK)が2.42%安、恒安国際(01044.HK)が1.93%安。昨日の上昇率3位だった神華能源(01088.HK)は反落し、1.07%安だった。
そのほかの銘柄では、本土マネー流入への期待から、証券株が堅調。なかでも耀才証券(01428.HK)が11.53%高、西証国際証券(00812.HK)が4.44%高など、中小の銘柄が大きく上昇した。また、資産運用の恵理集団(00806.HK)も買われ、5.43%高だった。(中国部・千原)
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