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【9月8日の香港市場】

2016.09.08 18:13

 主要指数はそろって上昇。ハンセン指数は前日比0.74%高の2万3919.34ポイント、レッドチップ指数は0.36%高の4047.99ポイントと、いずれも反発。H株指数は6日続伸し、0.38%高の1万8.21ポイント。メインボードの売買代金は前日に比べ約3%減少し、概算で772億7500万HKドル。「港股通」(上海経由の香港株投資)は51億9800万元の買い越しだった。

 ニューヨーク市場は利益確定売りの動きが広がり、ダウ平均が4日ぶりに小反落。本日の香港市場は主要指数が前日終値付近で寄り付いた。本土系の大型株が買われ、H株指数は堅調に推移し、昨年12月2日以来、約9カ月ぶりに終値で1万ポイントを回復した。レッドチップ指数は不動産株などが重荷となり、前場はマイナス圏で推移したが、後場に入ると前日終値を挟んで一進一退となり、終盤にかけて上げ幅を広げた。ハンセン指数は朝方こそ小安かったが、前場の中盤で上げに転じ、本日の高値付近で引けた。

 本日発表された8月の貿易統計は、輸出額と輸入額が米ドル建てと人民元建てのいずれも市場予想を大きく上回った。また、ダウ平均先物が堅調に推移し、外国為替市場では香港ドルやオフショア人民元(CNH)が米ドルに対して上昇したことなどが、香港市場への追い風となった。

 ハンセン指数の構成銘柄では、マカオの崔世安(フェルナンド・ツイ)行政長官がカジノ収益の変動が安定に向かうとの見通しを明らかにし、関連銘柄が大幅続伸。銀河娯楽(00027.HK)が5.85%高、サンズチャイナ(01928.HK)が4.38%高となり、上昇率1~2位に並んだ。

 上昇率3位は神華能源(01088.HK)の3.75%高。石炭価格の急速な上昇を抑えるため、これまで操業停止となっていた生産能力のうち、先進的なものについては稼働再開する方針が国家発展改革委員会の会議で決まった。これが上場石炭会社に有利に働くとの見方が買いを後押ししたもようだ。

 米アップルが「iPhone7」を発表。これを好感して部品メーカーの瑞声科技(02018.HK)が3.32%高。本土系の通信株も買われ、中国移動(00941.HK)が1.90%高、中国聯合網絡通信(香港)(00762.HK)が1.31%高だった。幅広い銘柄は買われるなか、本土系不動産株がそろって下落。中国海外発展(00688.HK)が下落率1位の1.28%安、華潤置業(01109.HK)が同3位の0.86%安だった。

 そのほかの銘柄では、洛陽玻璃(01108.HK)が38.94%高。重大な資産再編を計画していることにともない、A株が売買停止となり、思惑買いが入った。龍湖地産(00960.HK)は5.58%安。主要株主の保有株売却が嫌気された。(中国部・千原)

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