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【9月8日の中国本土市場】
2016.09.08 17:49
主要指数はいずれも狭いレンジでもみ合い、深センB株は小幅に下落した。上海市場は上海総合指数が前日比0.13％高の3095.95ポイント、A株指数が0.12％高の3240.96ポイントと5営業日連続で上昇。B株指数は4日続伸し、0.27％高の356.98ポイントだった。深セン市場ではA株指数が0.27％高の2144.48ポイントと反発したものの、B株指数は5日ぶりに反落して0.26％安の1192.65ポイントだった。両市場の売買代金は前日比で約2割縮小。概算で4491億元にとどまり、3日ぶりに5000億元を割った。「滬股通」（香港経由の上海A株投資）の買越額は12億6400万元だった。
本土市場は概ね方向感に乏しい展開となり、上海総合指数は前日終値を挟んだ小動きに終始した。前日の米国市場での原油高や中国人民銀行（中央銀行）による中期貸出制度（MLF）を通じた資金供給に加え、本日午前に発表された市場予想を上回る中国の貿易統計などが好材料視された。一方で前日夜に明らかになった8月の外貨準備高が2カ月連続で減少したことで、人民元の先安感が拡大。また、週末にかけて残りの主要統計が発表されるほか、来週以降は中秋節連休や米連邦公開市場委員会（FOMC）を控えていることもあり、全般的に動意薄の状況が鮮明だった。
環境関連の銘柄が堅調に推移し、偉明環保（603568.SS）が6.68％高、菲達環保（600526.SS）が5.92％高、中材節能（603126.SS）が5.16％高、遠達環保（600292.SS）が3.02％高。8月の自動車販売台数が高い伸びを示したことを受け、自動車関連の銘柄も堅調だった。江淮汽車（600418.SS）はフォルクスワーゲンとの合弁会社設立が好感され、4.91％高。継峰汽車（603997.SS）が3.41％高、国機汽車（600335.SS）が2.19％高、均勝電子（600699.SS）が0.96％高。また、医薬セクターの一角が動意付き、九州通医薬（600998.SS）が9.00％高、健康元薬業（600380.SS）が5.06％高だった。
一方で両市場全体では3割半の銘柄が下落した。金鉱株が反落し、西部黄金（601069.SS）が1.08％安、赤峰黄金（600988.SS）が0.97％安、中金ゴールド（600489.SS）が0.89％安、山東ゴールド（600547.SS）が0.88％安。複数の不祥事の疑惑が伝えられ、国金証券（600109.SS）が0.67％安、招商証券（600999.SS）が0.61％安、中信証券'A'（600030.SS）が0.41％安など、証券セクターが低迷した。
上海B株は値上がり銘柄の方が多く、石炭大手の内モンゴル伊泰石炭'B'（900948.SS）が0.87％高となり、指数の上昇に寄与した。一方で深センB株は値下がりの方がやや多く、自動車株の利益確定売りが目立った。（中国部・畦田）
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