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【9月7日の中国本土市場】
2016.09.07 17:35
主要指数は深センA株を除き、小幅に続伸。上海市場は上海総合指数が前日比0.03％高の3091.92ポイント、A株指数が0.03％高の3236.77ポイントと4日続伸したほか、B株指数は3日続伸し、0.10％高の356.00ポイントだった。一方で深セン市場ではA株指数が0.18％安の2138.65ポイントと3日ぶりに小反落したものの、B株指数は4日続伸して0.69％高の1195.77ポイントだった。両市場の売買代金は前日比で5％増加し、概算で5607億元。「滬股通」（香港経由の上海A株投資）の買越額は8億3500万元だった。
前場の本土市場は堅調で、上海総合指数は中盤で節目の3100ポイントを突破した。もみ合いながらも後場半ばまで大台を維持した。米国の景況感指数の下振れを受けて9月利上げの観測が一段と後退したほか、原油相場の上昇で投資家心理が向上。中央企業8社による事業提携合意が国有企業の改革・再編への期待感が高まったことも支援材料になった。一方で大引けにかけては高値警戒感が急速に強まり、指数も取引終了間際にマイナス圏に転落。かろうじて終値はプラス圏に乗せたが、3100ポイントは維持できなかった。節目の水準を一旦回復したことで利益確定の圧力が強まり、両市場全体の値上がり銘柄は3割半にとどまった。
中央政府から官民パートナーシップ（PPP）プロジェクト候補の第三弾が近く発表されるとの見通しを受け、インフラ関連の銘柄が堅調。江南水務（601199.SS）と韓建河山【売付のみ】（603616.SS）がストップ高、北京キャピタル（600008.SS）が6.04％高、広西緑城水務（601368.SS）が4.39％高など、水利インフラ関連の銘柄が特に動意付いた。上海建工（600170.SS）が3.76％高、中国冶金科工'A'（601618.SS）が2.57％高など、建設株が上昇。国際金相場の続伸を手がかりに、宝飾品・金鉱株がしっかり。老鳳祥'A'（600612.SS）が2.31％高、中金ゴールド（600489.SS）が1.74％高、山東ゴールド（600547.SS）が1.69％高。
一方で足元堅調だった石炭株に利益確定売りが膨らんだ。陽泉煤業（600348.SS）が3.09％安、ロ安環保エナジー（601699.SS）が2.75％安、大同煤業（601001.SS）が2.25％安、ヤン州煤業'A'（600188.SS）が1.99％安。IT関連銘柄もさえず、方正科技集団（600601.SS）が4.89％安、恒生電子（600570.SS）が1.68％安、金証科技（600446.SS）が1.63％安。
B株市場は値上がり数の方がわずかに多かったものの、全般的に重苦しい展開となった。上海B株では大型株の内モンゴル伊泰石炭'B'（900948.SS）が下落率2位の0.99％安に沈み、指数の足を引っ張った。一方、深センB株では江鈴自動車（200550.SZ）が4.99％高で上昇率1位。8月の自動車販売台数が前年同月比で23％増加したことが好感された。（中国部・畦田）
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