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【9月5日の中国本土市場】
2016.09.05 17:45
主要指数は小幅に上昇。上海市場は上海総合指数が前営業日比0.15%高の3072.09ポイント、A株指数が0.15%高の3216.02ポイントと続伸したほか、B株指数は3営業日ぶりに小反発し、0.05%高の353.38ポイント。深セン市場でもA株指数が3日ぶりに反発し、0.43%高の2111.01ポイント。また、B株指数は続伸し、0.78%高の1176.93ポイントだった。両市場の売買代金は先週末に比べ約5%減少し、概算で4101億元と約1カ月ぶりの低水準。一方で「滬股通」(香港経由の上海A株投資)の買越額は一気に16億8800万元にまで拡大した。
先週末に発表された米雇用統計は9月利上げの観測を後退させるとともに、米国経済の堅調さを裏付ける内容となった。これを好感し、同日のニューヨークWTI原油先物も反発。外部環境の改善を手がかりに、週明けの本土市場は概ね堅調な地合いとなった。上海総合指数は朝方を除き、プラス圏で推移。本日発表の財新中国サービス業PMIが前月比で上昇したことに加え、G20杭州サミットで強調されたサプライサイド改革、合意に至ったとみられる米中両国の経済協力なども支援材料になった。一方で指数の上げ幅は限定的で、両市場全体では1000近くの銘柄が下落した。全般的に商いが薄かったことに加え、利上げ観測が後退したにもかかわらず人民元が対米ドルで下落したことなどが嫌気された。
G20で中国が主要国に対し、鉄鋼の過剰生産の解消を約束する見通しとなった。サプライサイド改革のさらなる強化が織り込まれ、対象の鉄鋼を含む過剰生産型のセクターが上昇。非鉄株の雲南馳宏(600497.SS)が9.05%高、石炭株の大同煤業(601001.SS)が4.12%高、セメント株の華新セメント'A'(600801.SS)が2.94%高、鉄鋼株の撫順特殊鋼(600399.SS)が1.58%高、馬鞍山鋼鉄'A'(600808.SS)が1.40%高など、堅調だった。また、官民パートナーシップ(PPP)方式の公共事業の拡大を織り込み、水利インフラの建設大手である安徽水利(600502.SS)が6.99%高、葛洲ハ(600068.SS)が1.59%高。
一方で先月堅調だったメディア関連株が反落。新華文軒'A'(601811.SS)が4.30%安、北京バスメディア(600386.SS)が3.88%安、浙江東方グループ(600120.SS)が3.83%安に沈んだ。業績鈍化の傾向が嫌気され、航空株が軟調。中国東方航空'A'(600115.SS)が1.35%安、中国南方航空'A'(600029.SS)が1.21%安、中国国際航空'A'(601111.SS)が1.05%安と、航空大手3社がそろって値下がりした。
上海B株はやや上値が重く、値上がり・値下がり数は拮抗。このなかで石炭大手の内モンゴル伊泰石炭'B'(900948.SS)が上昇率1位の1.01%高となり、指数の上昇に寄与した。深センB株は値上がり銘柄の方が多く、長安汽車(200625.SZ)が4.75%高で上昇率1位となった。(中国部・畦田)
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