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【9月1日の中国本土市場】

2016.09.01 17:22

 主要指数はそろって下落。上海市場は上海総合指数が0.71%安の3063.30ポイント、A株指数が0.72%安の3206.79ポイントと、3日ぶりに反落した。B株指数も反落し、0.45%安の353.21ポイント。深セン市場はいずれも5日ぶりに反落し、A株指数が0.76%安の2110.43ポイント、B株指数が0.06%安の1163.11ポイントだった。両市場の売買代金は前日に比べ約3%増加し、概算で4549億元。「滬股通」(香港経由の上海A株投資)は3億9300万元の買い越しだった。

 上海総合指数は朝方から前日終値を挟んで一進一退だったが、前場の中盤からはマイナス圏での動きに終始。大引け間際に下げ幅を広げ、本日の安値付近で引けた。上海市場の下落銘柄は全体の7割あまりに上った。深セン市場は全体の7割近くの銘柄が下落した。

 本日発表された8月の製造業PMIは、CFLPが市場予想を上回る50.4で、景況感の拡大を示す50以上に回復。一方、財新の中国製造業PMIは景況判断の節目となる50となり、市場予想をわずかに下回った。製造業PMIが好悪入り混じった内容となるなか、16年6月中間決算の発表が昨日までに終了し、個別の材料も欠いた状態。週末に米雇用統計の発表を控えていることもあり、リスク回避の売りに押された。

 上海A株市場では時価総額の大きな銀行株がまちまち。二大石油株や証券株はいずれも軟調。保険株は総じて堅調だった。こうしたなか東方国際創業(600278.SS)がストップ安。企業買収の計画を取り止め、第三者割当増資による資金調達規模を大幅に引き下げたことが嫌気された。

 上海B株市場の下落銘柄は全体の8割あまりに達した。一方、深センB株市場は全体の6割半の銘柄が下落。昨日の上昇率1位だった無錫小天鵝(200418.SZ)が続伸し、本日は同2位の1.36%高。時価総額の大きな自動車株がそろって上昇し、江鈴自動車(200550.SZ)が上昇率1位の1.69%高だったほか、長安汽車(200625.SZ)が同4位の0.76%高となり、深センB株指数の下落率縮小に寄与した。(中国部・千原)

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