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【8月31日の香港市場】
2016.08.31 18:18
主要指数は小幅に反落した。ハンセン指数は前日比0.17％安の2万2976.88ポイント、H株指数は0.57％安の9541.80ポイントだったほか、レッドチップ指数は4営業日ぶりに調整し、0.98％安の3914.68ポイント。メインボードの売買代金は前日比で約13％増加し、概算で688億4200万HKドル。また、「港股通」（上海経由の香港株投資）を通じた買いは更に勢いを増し、買越額は42億8600万元に拡大。約2カ月ぶりの規模に膨らんだ。
米連邦準備制度理事会（FRB）のフィッシャー副議長の発言を受けて年内利上げの観測がさらに高まると、前日の米国株市場は反落。原油相場も下落した。これにより外部環境の不透明感が増すと、前日にハンセン指数が節目の2万3000ポイントを回復したことも加わり、本日の香港市場は利益確定売りに押され気味となった。一方で利上げ観測の裏返しともいえる米国経済の強気見通しが世界経済の先行き不透明感を和らげ、地合いを下支え。中国企業の中間決算や「深港通」（深セン・香港ストック・コネクト）、杭州G20サミットなども引き続き支援材料になると、ハンセン指数は2万3000ポイントを挟んで一進一退で推移。最終的に大台をわずかに割り込み、小幅安で引けた。
引き続き大幅減益の中間決算が悪材料視され、食品大手の康師傅（00322.HK）が3.62％安。昨日に続いてハンセン指数構成銘柄の下落率1位に沈んだ。同業の中国旺旺（00151.HK）も同3位の2.66％安と軟調。また、原油・金相場の下落を受け、資源・エネルギー株が概ね軟調だった。招金砿業（01818.HK）が4.79％安、中信資源控股（01205.HK）が2.24％安、中国石油天然気（00857.HK）が1.14％安。また、インフラ建設関連の銘柄も軟調。建機大手の中聯重科（01157.HK）は赤字拡大の中間決算を受けて1.18％安。中国交通建設（01800.HK）は増収増益を確保したものの、キャッシュフローの悪化を受けて6.82％安に沈んだ。
一方で、米国市場を主力とする大手商社の利豊（00494.HK）は米国経済の強気見通しを手がかりに1.52％高。また、本土系銀行株が底堅く推移し、指数を支えた。中国銀行（03988.HK）は増収増益を確保し、1.15％高。傘下に置く香港子会社の中銀香港（02388.HK）は大幅増益の決算内容に加えて特別配当の実施も伝わり、ハンセン指数構成銘柄の上昇率1位となる4.02％高となった。また、再エネ関連設備メーカーである国電科技環保（01296.HK）が9.89％高。中間決算で最終黒字を確保したことがポジティブサプライズとなり、今後の業績改善を見込んだ買いが膨らんだ。（中国部・畦田）
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