中国株ニュース 詳細
【8月30日の香港市場】
2016.08.30 18:12
主要指数はそろって上昇。ハンセン指数は前日比0.85%高の2万3016.11ポイント、H株指数は1.04%高の9597.25ポイントと、いずれも反発した。レッドチップ指数は3日続伸し、0.63%高の3953.59ポイント。メインボードの売買代金は前日比で約13%増加し、概算で608億6200万HKドル。また、「港股通」(上海経由の香港株投資)を通じた買いは引き続き活発で、買越額は26億5200万元に拡大した。
前日の米国株市場は年内利上げの観測が重しになったものの、堅調な米国経済を織り込むかたちでダウ平均が反発。外部環境が幾分改善したことを受け、本日の香港市場は買い戻す動きが広がった。中国の不動産引き締めへの懸念が後退したほか、企業決算や原油高などが支援材料になり、主要指数は徐々に上げ幅を広げる展開。11月中旬にも「深港通」(深セン・香港ストック・コネクト)が始まる見通しを中国証券監督管理委員会(CSRC)が示したことも好材料視された。ハンセン指数は8営業日ぶりに2万3000ポイントを回復して大引け。H株指数は終値でわずかに9600ポイントを下回ったが、高値圏で引けた。
不動産引き締め強化の観測を上海市政府の当局者が否定した。これを受けて本土系不動産株が堅調に推移し、華潤置地(01109.HK)が1.59%高、中国海外発展(00688.HK)が1.55%高と上昇。デベロッパーでセメント事業も展開する北京金隅(02009.HK)は中間期の好決算も好感され、4.12%高だった。また、マカオのカジノ株が反発。マカオ政府が発表した7月のホテル稼働率が約2年ぶりの高水準だったことが手がかりになり、サンズチャイナ(01928.HK)がハンセン指数構成銘柄の上昇率1位となる3.50%高となった。また、業績改善が織り込まれ、石炭株が上昇。ヤン州煤業(01171.HK)は中間期で黒字転換を果たし、4.65%高。同じく黒字転換した中煤能源(01898.HK)も3.91%高だった。
また、11月中旬の取引開始を織り込み、「深港通」関連の銘柄が上昇した。耀才証券(01428.HK)が7.60%高、英皇証券(00717.HK)が2.70%高など香港系の証券株が買われたほか、「港股通」(深セン経由)のスタートにより新規に投資対象となる見通しの銘柄が堅調。中国民航信息網絡(00696.HK)は好業績の中間決算も支援材料になり、10.70%高だった。
一方で食品株が軟調。康師傅(00322.HK)は大幅減益の中間決算が失望売りを誘い、5.81%安でハンセン指数構成銘柄の下落率1位に沈んだ。乳業大手の蒙牛乳業(02319.HK)は昨日に続いて利益確定売りに押され、同2位の1.06%安。また、業績鈍化の傾向が嫌気され、中国南方航空(01055.HK)が6.34%安、中国東方航空(00670.HK)が4.07%安、中国国際航空(00753.HK)が2.74%安など、航空株が低調だった。(中国部・畦田)
- 外国株式のリスク
- 外国株式等は、株価(価格)の変動等により損失が生じるおそれがあります。また、為替相場の変動等により損失(為替差損)が生じるおそれがあります。上場投資信託(ETF)は連動対象となっている指数や指標等の変動等や発行体となる金融機関の信用力悪化等、上場不動産投資信託証券(REIT)は運用不動産の価格や収益力の変動等により、損失が生じるおそれがあります。
- 外国株式取引の手数料について
-
外国株式取引の手数料はお客様の取引形態により違いがあるため、投資にかかる手数料についてはこちらをご確認ください。
外国株式取引は、クーリング・オフの対象にはなりません。
- 中国株の株価・企業情報などについて
- 株価情報の提供元や表示内容、表示方法のご説明、また配当情報の注意点などを記載しています。
詳しくは中国株の株価・企業情報などについてをご覧ください。
- 米国株の株価・企業情報などについて
- 株価情報の提供元や表示内容などを記載しています。
詳しくは米国株の株価・企業情報などについてをご覧ください。
-
ニュース
-
決算・上場スケジュール
-
STOCKVOICEオンデマンド放送
-
便利なツール・サービス
-
ゼロから始める中国株入門