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【8月26日の香港市場】
2016.08.26 18:16
主要指数はそろって上昇。ハンセン指数は3日ぶりに反発し、前日比0.41％高の2万2909.54ポイント。H株指数は6日ぶりに反発し、0.47％高の9550.04ポイント。レッドチップ指数は5日ぶりに反発し、1.08％高の3926.18ポイントだった。メインボードの売買代金は前日に比べ約20％減少し、概算で547億7400万HKドル。「港股通」（上海経由の香港株投資）は17億7300万元の買い越しだった。
ニューヨーク市場はダウ平均が小幅に続落。米連邦準備制度理事会（FRB）のイエレン議長によるジャクソンホールでの講演が迫り、様子見ムードが強かった。こうしたなか本日の香港市場は主力銘柄の決算を手がかりに、主要指数は朝方から堅調だった。昨日まで調整が続いていたことも、追い風となった。ただ、ジャクソンホール講演を前に手控えムードが強く、売買代金は13営業日ぶりに600億HKドルを下回った。米国の追加利上げへの警戒感は強く、外国為替市場では香港ドル安や人民元安が進んだ。
ハンセン指数の構成銘柄では、昨日に続いて内需株の上昇が目立った。16年6月中間決算を発表したばかりの蒙牛乳業（02319.HK）が5.76％高となり、2日連続で上昇率1位。アナリストによるポジティブな評価が相次いだことを好感した。ハンセン指数構成銘柄から除外される予定の康師傅（00322.HK）も4.98％高となり、2日連続で上昇率2位。これに同業の中国旺旺（00151.HK）が続き、上昇率3位だった。
19.13％増益の16年6月中間決算を発表した華潤置地（01109.HK）は後場で一段高となり、上昇率4位の3.87％高。広東省深セン市の不動産開発プロジェクトを親会社から買収する計画も材料視された。16年6月中間決算が66.99％減益だった中国人寿保険（02628.HK）だが、上昇率5位の3.35％高。新契約価値が50％増となったことが評価された。恒安国際（01044.HK）は今年下期の業績改善を見込んだアナリストが目標株価を引き上げたことを受け、2.03％高だった。
中国海洋石油（00883.HK）は1.05％高。ペルシャ湾で米海軍の艦艇がイランの船舶に警告射撃を行い、これを受けて原油相場が上昇したことが手がかりとなった。長江和記（00001.HK）は0.76％高。傘下に置くイタリアの通信会社の合併が欧州連合（EU）に承認される見通しというニュースが材料視された。
一方、利豊（00494.HK）が下落率1位の3.55％安。厳しい経営環境が続くとの見方を背景に、アナリストが目標株価を引き下げたことが売り材料となった。1.15％増益の16年6月中間決算を発表した中国建設銀行（00939.HK）は0.85％安だった。
そのほかの銘柄では、東風汽車集団（00489.HK）が6.62％安。1.83％減益の16年6月中間決算を前場終了後に発表し、後場で急落した。
瑞声科技（02018.HK）は1.73％高。前場終了後に8.76％増益の16年6月中間決算を発表し、後場に入ると下げに転じたが、ハンセン指数構成銘柄に採用されることを材料に買い戻された。（中国部・千原）
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