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【8月25日の中国本土市場】
2016.08.25 18:06
主要指数はいずれも小幅に下落した。上海市場は上海総合指数が前日比0.56%安の3068.32ポイント、A株指数が0.57%安の3212.09ポイントと続落し、B株指数は0.22%安の352.71ポイントで、5営業日連続で下落。深セン市場は3日ぶりに反落し、A株指数が0.55%安の2112.09ポイント、B株指数が0.41%安の1159.39ポイントだった。両市場の売買代金(速報値)は前日比で約1割増加し、概算で5111億元。「滬股通」(香港経由の上海A株投資)の買越額は5億2500万元だった。
上海総合指数は前引けにかけて下げ幅を広げ、3050ポイントを割り込む場面もみられた。後場は下げ幅を縮めたものの、続落して大引け。利益確定売りに押され気味となり、本土市場は6割半の銘柄が値下がりした。原油相場の急反落や、石油大手の業績悪化などが織り込まれ、地合いが悪化。米連邦準備制度理事会(FRB)のイエレン議長の講演を週末に控えて世界的に様子見ムードが続いており、本土投資家の投資マインドを重くした。
石油大手の中国石油天然気'A'(601857.SS)が大幅減益の決算を発表し、0.26%安。業績悪化自体はすでに織り込まれていたものの、前日の原油安により先行き不透明感が広がり、全般的にさえなかった。これが影響し、資源株が概ね下落。金相場の急落を受けて赤峰黄金(600988.SS)が2.15%安、紫金砿業'A'(601899.SS)が1.46%安など、金鉱株が軟調だった。上海市政府が初めての住宅購入時の頭金比率を5割に引き上げるとの消息筋情報が伝わり、不動産セクターが低迷。張江ハイテク(600895.SS)が5.36%安、金地グループ(600383.SS)が4.06%安、上海陸家嘴金融貿易区開発'A'(600663.SS)が2.98%安だった。
一方でメディア関連株が引き続き動意付き、新華文軒'A'(601811.SS)は本日もストップ高を継続。また、ベストトンHD(600640.SS)はチャイナテレコムからの資産注入計画があらためて材料視され、ストップ高となった。また、北京信威科技(600485.SS)が2.36%高。衛星運営会社のスペースコム買収の計画を明らかにし、新規事業進出を好感する買いが入った。このほか、業績不振の中間決算にもかかわらず、証券セクターが上昇。太平洋証券(601099.SS)は大幅な減収減益となったが、今後の業績改善が織り込まれて5.67%高だった。
なお、B株市場はA株に連れ安し、幅広い銘柄が軟調だった。特に不動産株がさえず、上海陸家嘴金融貿易区開発(900932.SS)は0.73%安に沈んだ。(中国部・畦田)
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