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【8月24日の中国本土市場】
2016.08.24 17:38
主要指数は上海が小幅安、深センが僅差で続伸した。上海市場は上海総合指数が前日比0.12％安の3085.88ポイント、A株指数が0.11％安の3230.50ポイントと、小幅ながらも反落。B株指数は0.12％安の353.51ポイントと4日続落した。深セン市場はA株指数が0.30％高の2123.89ポイント、B株指数が0.08％高の1164.22ポイントだった。両市場の売買代金は前日比で約2％縮小し、概算で4490億元。「滬股通」（香港経由の上海A株投資）の買越額は4億4200万元だった。
本土市場は昨日に続いて膠着感が残る展開だった。上海総合指数は前日終値を挟んだ小動きに終始し、最終的に小幅安で引けた。両市場全体では値上がり銘柄がやや多い程度。上値が重く、商いも伸び悩んだ。米連邦準備制度理事会（FRB）のイエレン議長の講演を週末に控えて海外市場では様子見ムードが強まっており、A株投資家にも影響した。原油相場の反発や企業業績への期待感などが相場を支えたが、マクロでの特段の買い材料に乏しく、高値警戒感が市場を覆った。
メディア関連株が引き続き動意付き、先ごろA・H重複上場を果たした新華文軒'A'（601811.SS）が本日もストップ高。8日の上場以来、連日にわたりストップ高が続いている。グーグルがVR（仮想現実）技術に基づく映画・ドラマを制作中と伝わり、VR関連の銘柄が上昇。また、上海市政府による100億元規模の臨港地区発展ファンド設立の観測が広がり、上海地場系の銘柄が概ねしっかり。上海電気'A'（601727.SS）が2.11％高、上海世茂（600823.SS）が2.09％高、長江投資（600119.SS）が1.38％高、上海華誼'A'（600623.SS）が1.30％高だった。
一方で当局が保険会社の中短期商品のリスク管理を強化すると伝わり、A株市場に流入する保険マネー拡大の期待感が後退。新華人寿保険'A'（601336.SS）が2.52％安、平安保険'A'（601318.SS）が1.46％安、中国人寿保険'A'（601628.SS）が0.96％安と、保険株がさえない。証券セクターが軟調に推移し、招商証券（600999.SS）が1.32％安、興業証券（601377.SS）が0.88％安、光大証券'A'（601788.SS）が0.68％安。個別では貿易取引をめぐり子会社の損失リスクが浮上した億利潔能（600277.SS）が0.87％安に沈んだ。
なお、上海B株は上海A株の地合いを反映し、方向感に乏しい展開。値上がり・値下がり数はほぼ拮抗した。一方で深センB株では地場系の中小型株を中心に概ね堅調だった。（中国部・畦田）
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