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【8月23日の香港市場】

2016.08.23 18:25

 主要指数はまちまち。ハンセン指数はかろうじて続伸し、前日比0.004%高の2万2998.93ポイント。H株指数は小幅に3日続落し、0.16%安の9586.99ポイント。レッドチップ指数は続落し、0.84%安の3909.58ポイント。メインボードの売買代金は前日に比べ約13%減少し、概算で607億5600万HKドル。「港股通」(上海経由の香港株投資)は11億3900万元の買い越しだった。

 ニューヨーク市場はダウ平均が小幅に続落。米連邦準備制度理事会(FRB)のイエレン議長によるジャクソンホールでの講演を控え、利上げへの警戒感が強まり、様子見ムードが強かった。本日の香港市場も様子見ムードが強く、主要指数は低く寄り付き、マイナス圏で推移。こうしたなか後場の終盤でダウ平均先物が堅調となったことを受け、ハンセン指数はマイナス圏でザラ場を終了したが、終値を決定するクロージング・オークション・セッション(CAS)を経て、わずかに上昇した。H株指数も下げ幅を縮小。レッドチップ指数は不動産株が重荷となり、下げ幅が大きかった。

 ハンセン指数の構成銘柄では、本土系の不動産株がそろって売られ、華潤置地(01109.HK)が下落率2位の2.05%安、中国海外発展(00688.HK)が同3位の2.04%安だった。短期金融市場で流動性がひっ迫し、翌日物のSHIBOR(上海銀行間貸出金利)が上昇。これを受けて中国人民銀行(中央銀行)は流動性を供給するため、半年ぶりに期間14日の売りオペをトレーダーに打診したという情報が流れた。流動性がひっ迫した原因は不明だが、政府がデレバレッジ(負債圧縮)に動きたためという憶測も出ている。こうした短期金利の動揺が、本土系不動産株の下げにつながったもようだ。また、原油相場の下落を嫌気し、中国海洋石油(00883.HK)が1.12%安、中国石油天然気(00857.HK)が0.56%安だった。

 16年6月中間決算を発表した銘柄では、3.18%増益の香港中華煤気(00003.HK)が0.13%安。本業の香港事業は好調だったが、新エネルギー事業をめぐってアナリストからネガティブな評価が相次ぎ、これが嫌気されたもようだ。2.04%増益の中国中車(01766.HK)だが、大方の予想を下回る内容だったことから、4.14%安となった。21.43%減益の大昌行(01828.HK)も市場予想を下回ったことが嫌気され、8.44%安だった。安徽海螺水泥(00914.HK)は28.76%減益だったものの、一過性の損益を除くと減益率は4%に縮小することなどがポジティブに評価され、3.79%高だった。

 前場終了後に16年6月中間決算を発表した銘柄では、37.43%減益の雅居楽集団(03383.HK)が9.67%安。コア利益が大方の予想を下回ったことが売り材料となり、後場に入ると下げに転じた。6.31%増益だった中国電信(00728.HK)は利益確定売りに押され、3.34%安で終了した。0.37%増益の中国旺旺(00151.HK)は決算発表後に下げに沈んだが、かろうじて前日比プラスで引けた。(中国部・千原)

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