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【8月23日の中国本土市場】
2016.08.23 17:37
主要指数は上海B株を除き、小幅に上昇。上海市場は上海総合指数が前日比0.15％高の3089.70ポイント、A株指数が0.16％高の3234.51ポイントとかろうじて反発したもの、B株指数は0.13％安の353.93ポイントと3日続落した。深セン市場はA株指数が0.26％高の2117.35ポイント、B株指数が0.24％高の1163.20ポイントと反発。両市場の売買代金は前日比で約1割縮小し、概算で4601億元だった。「滬股通」（香港経由の上海A株投資）の買越額は4億6500万元に拡大した。
本土市場はやや膠着感が残る展開だった。上海総合指数は3100ポイントで上値が重く、概ね小高く推移。大引けにかけて一度はマイナス圏に沈んだが、最終的にかろうじてプラス引けした。国務院が企業の経営コスト削減に向けた3カ年の活動計画を発表。また、大型国有企業同士の経営統合が完了するなど、国有企業改革で動きがあり、政策動向も支援材料になった。一方で原油相場の急反落や、米国の年内利上げへの警戒感などが利益確定の材料となり、上値を抑えた。
アリババ・グループの金融部門を担うアント・フィナンシャルが上海A株のIPO（新規公開）を計画していると伝わり、同IPOへの投資観測が流れた健康元薬業（600380.SS）が8.98％高。また、医薬セクターが全般的に高く、中国医薬（600056.SS）が5.38％高、馬応竜薬業（600993.SS）が3.45％高。九州通医薬（600998.SS）は好業績の中間決算を手がかりに、2.17％高だった。観光業の5カ年計画の発表を見据え、レジャー関連の銘柄が上昇。上海錦江国際酒店発展'A'（600754.SS）が4.60％高、中青旅（600138.SS）が0.62％高だった。
他方、中国の短期金融市場で金利が大幅に上昇。これを受けて不動産セクターがさえず、緑地HD（600606.SS）が2.75％安、新湖中宝（600208.SS）が2.18％安、金地グループ（600383.SS）が2.16％安、光明房地産（600708.SS）が2.11％安に沈んだ。鉄道設備最大手の中国中車'A'（601766.SS）は中間決算が小幅な増収増益にとどまり、0.94％安とさえない。個別では貿易会社の江蘇匯鴻（600981.SS）が4.29％安。中国の不動産コングロマリット大手である大連万達集団による裏口上場の対象となる観測が浮上したものの、同社がこれを否定したことで売りが膨らんだ。
B株市場は上海、深センで明暗が分かれた。上海B株は値下がり銘柄が多数を占め、東方通信（900941.SS）は利益確定売りに押されて下落率2位の2.14％安。一方で深センB株は値上がり銘柄の方が多く、パルプ大手の山東晨鳴紙業'B'（200488.SZ）は地元政府からの相次ぐ補助金受領を手がかりに、上昇率1位の1.69％高だった。（中国部・畦田）
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