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【8月22日の香港市場】

2016.08.22 18:16

 先週末のニューヨーク市場は、追加利上げへの警戒感を背景に、ダウ平均が3日ぶりに反落。週明けの香港市場は主要指数が小高く寄り付いたものの、レッドチップ指数はザラ場に入ると軟調となり、ハンセン指数とH株指数は前場の中盤で下げに転じた。上海総合指数が軟調に推移し、3100ポイントを割り込んだことを嫌気したもようだ。だが、後場の終盤でダウ平均先物が下げ幅を急速に縮小すると、香港市場の地合いもやや改善。ハンセン指数は大引け間際で上げに転じ、H株指数も小幅安まで戻した。ジャクソンホールでの経済シンポジウムを控えて利上げへの警戒感が強く、メインボードの売買代金は8営業日ぶりに700億HKドルを下回った。

 ハンセン指数の構成銘柄では、テンセント(00700.HK)が後場の中盤で上げ幅を広げ、上昇率4位の1.48%高で大引けとなり、指数の上昇に寄与した。HSBC(00005.HK)も後場で上げに転じて0.45%高となり、ハンセン指数を支えた。また、本土系内需株の一角が朝方から堅調。中国旺旺(00151.HK)が上昇率1位だったほか、恒安国際(01044.HK)が同3位の1.48%高。サンズチャイナ(01928.HK)は新たなカジノリゾートがオープンすることを材料に、上昇率2位の1.63%高だった。このほか本土系の銀行株や香港系の銘柄が堅調だった。

 一方、先週末は堅調だった崑崙能源(00135.HK)が反落し、本日は下落率1位の3.13%安。コスト高による収益力の低下をアナリストが予想し、これが売り材料視された。このほか本土系の通信株、石油株、不動産株などが軟調だった。

 そのほかの銘柄では、金山軟件(03888.HK)が6.80%高。16年6月中間決算は予告通りの赤字転落だったが、オンラインゲームやクラウドコンピューティングなどの事業をアナリストがポジティブに評価し、投資判断と目標株価を引き上げたことが買い材料となった。万科企業(02202.HK)が支配権をめぐる株主間の争いがあるなか、10.42%増益の16年6月中間決算を発表し、1.72%高だった。

 瑞年国際(02010.HK)は9.33%安。16年6月中間決算が大幅減益となる見通しを嫌気した。華宝国際(00336.HK)は5.19%高。子会社をA株市場に上場させる計画を好感した。(中国部・千原)

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