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【8月22日の中国本土市場】
2016.08.22 17:44
主要指数はA株が反落、B株が続落。上海市場は上海総合指数が前日比0.74％安の3084.80ポイント、A株指数が0.75％安の3229.34ポイント、B株指数が0.44％安の354.40ポイント。深セン市場はA株指数が1.27％安の2111.71ポイント、B株指数が0.56％安の1160.37ポイントだった。両市場の売買代金は先週末とほぼ変わらず、概算で5343億元。「滬股通」（香港経由の上海A株投資）の買越額は1億7400万元に縮小した。
週明けの本土市場は利益確定の圧力が強まり、約7割の銘柄が値下がり。上海総合指数は朝方こそ小高かったが、その後は大引けまでマイナス圏でもみ合った。後場で節目の3100ポイントを回復する場面もみられたが、人民元の下落が重しになり、最終的に失速して6営業日ぶりに同ポイントを割り込んで引けた。当局が合計で109億元規模のIPO（新規公開）を承認したことで、需給悪化への警戒感が高まった。さらにP2P（個人間融資仲介）プラットフォームや不動産ローンに対する規制強化の動きなども、利益確定の材料になった。
先週まで概ね堅調だった国有企業改革の関連銘柄に調整圧力が強まり、親会社が再編中の宝鋼包装（601968.SS）が8.52％安、上海宝信ソフト'A'（600845.SS）が6.86％安に沈んだ。全般的に大型国有株がさえず、中国冶金科工'A'（601618.SS）が3.92％安、中鉄二局（600628.SS）が3.76％安、中国電建（601669.SS）が3.38％安、中国鉄建'A'（601186.SS）が3.24％安など、国有建設大手が下落。引き締め政策の強化を嫌気し、不動産株が軟調。金地グループ（600383.SS）は大幅増収益の中間決算を発表したものの、すでに織り込み済みで4.44％安と反落した。資源セクターもさえず、廈門タングステン（600549.SS）が4.38％安、盛屯砿業（600711.SS）が3.34％安、北方稀土（600111.SS）が2.96％安、江西銅業'A'（600362.SS）が2.78％安。
一方で約4カ月ぶりに売買を再開したベストトンHD（600640.SS）は大規模な再編計画を手がかりにストップ高。関連セクターの東方通信'A'（600776.SS）も連れ高し、同じくストップ高で引けた。先ごろA株上場したばかりの新華文軒'A'（601811.SS）にも再編期待が浮上し、ストップ高。自動車販売大手の広匯汽車（600297.SS）は湖南省の同業企業の買収計画を手がかりに3.68％高だった。
なお、B株市場もA株に連れ安し、値上がり数は10余りにとどまった。一方で上海B株の下落率1位は天津天海投資（900938.SS）で1.97％安。深センB株では東旭光電科技（200413.SZ）の2.50％安が下落率1位となり、全般的にボラティリティは小さかった。（中国部・畦田）
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