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【8月18日の中国本土市場】
2016.08.18 17:17
主要指数はまちまち。上海市場は上海総合指数が前日比0.17%安の3104.11ポイント、A株指数が0.17%安の3249.57ポイントと、小幅に3日続落。B株指数は小反発し、0.25%高の356.13ポイント。深セン市場はいずれも5日ぶりに小反落し、A株指数が0.05%安の2136.38ポイント、B株指数が0.15%安の1171.24ポイントだった。両市場の売買代金は前日に比べ約3%増加し、概算で6353億元。「滬股通」(香港経由の上海A株投資)は14億8100万元の買い越しだった。
上海市場はやや方向感を欠く展開。上海総合指数は寄付きから後場の序盤にかけては、概ね3110~3120ポイントのレンジで推移。上値抵抗線の3120ポイントを超えると、すぐに売りに押され、マイナス圏に沈む場面もあった。後場の中盤ではやや大きく下げ、節目の3100ポイントを割ったが、終盤にかけてやや下げ幅を縮め、かろうじて大台割れを回避した。上海市場と深セン市場のいずれも全体の5割の銘柄が下落した。
工業経済の成長率が来年6月には5%に落ち込む見通しを中国社会科学院が昨日発表し、積極的な財政政策の推進のほか、時期を選んで金利や預金準備率を引き下げるよう提言した。ただ、金融緩和の提言は国家発展改革委員会も最近のレポートで発表したが、中央政府の方針に沿わないことから、ただちに文言が削除されたばかり。こうした事情から、今回の中国社会科学院の提言は株式市場で材料視されず、かえって政策をめぐる政府内の不協和音が聞こえる結果となったもようだ。
上海A株市場では昨日と同じく、時価総額の大きな銀行株や石油株が総じて軟調で、上海総合指数の重荷となった。証券株や保険株はまちまち。16年6月中間決算を発表した銘柄では、赤字転落の宝鋼包装(601968.SS)が後場で急伸し、ストップ高となった。親会社の宝鋼集団有限公司(宝鋼集団)が武漢鋼鉄(集団)公司との提携・再編を計画していることから、思惑買いが入ったもようだ。同じく宝鋼集団の傘下にある上海宝信ソフト'A'(600845.SS)も後場で上げ幅を広げ、4.31%高だった。このほかでは上海市政府系銘柄、不動産株、港湾株などが堅調だった。
上海B株市場は全体の5割半の銘柄が上昇した。上海宝信ソフト(900926.SS)がA株に連動するかたちで上昇率3位の1.06%高となった。また、16年6月中間決算が66.04%減益だった中路(900915.SS)も後場で上げ幅を広げ、同4位の1.03%高だった。深センB株市場は上昇銘柄の方がわずかに多かったが、時価総額の大きな長安汽車(200625.SZ)が下落率1位の2.28%安となったことが影響し、深センB株指数は下落した。(中国部・千原)
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