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【8月17日の中国本土市場】

2016.08.17 16:59

 主要指数は上海が小幅安、深センが小幅高。上海市場は上海総合指数が前日比0.01%安の3109.55ポイント、A株指数が0.01%安の3255.32ポイントと、小幅に続落した。B株指数は4日ぶりに小反落し、0.01%安の355.23ポイント。深セン市場はいずれも4日続伸し、A株指数が0.31%高の2137.46ポイント、B株指数が0.22%高の1173.09ポイント。両市場の売買代金は前日に比べ約13%減少し、概算で6186億元。「滬股通」(香港経由の上海A株投資)の買越額は17億3600万元だった。

 上海総合指数は朝方からマイナス圏で小動きとなり、前場の終盤などでは節目の3100ポイントを割り込む場面もあった。後場は前日終値を挟んで一進一退となったが、終盤で売りに押され、小幅安で引けた。上海市場は上昇銘柄の方が多かったが、大型株に軟調な銘柄が目立ち、上海総合指数の重荷となった。深セン市場は中小企業や新興企業を中心に、全体の5割の銘柄が上昇した。売買代金は3日ぶりに7000億元を下回った。

 昨日の取引終了後に国務院が「深港通」(深セン・香港ストック・コネクト)を承認したと伝わった。制度の大枠についても発表されたが、事前にマスコミを通じて流れていた情報と同じであり、サプライズを欠いた。深セン市場の中小企業や新興企業の銘柄は堅調だったものの、大型株は軟調な銘柄が多かった。

 上海A株市場では昨日と同じく、時価総額の大きな銀行株や石油株が総じて軟調。保険株はまちまち。「深港通」の恩恵を受けそうな証券株も、材料出尽くし感から全体的に売られた。また、昨日は堅調だった不動産株、産金株が概ね反落したほか、原油相場の上昇を嫌気して三大航空株もそろって下げた。16年6月中間決算を発表した銘柄では、56.35%増益の億利潔能(600277.SS)がストップ高。12.11%増益の国薬(600511.SS)が1.54%高だった。

 上海B株市場は全体の5割の銘柄が下落した。深センB株市場は全体の6割半の銘柄が上昇した。(中国部・千原)

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