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【8月16日の香港市場】
2016.08.16 18:34
主要指数は小幅に反落した。ハンセン指数は前日比0.09％安の2万2910.84ポイントと5営業日ぶりに下落。H株指数は0.01％安の9707.99ポイント、レッドチップ指数は0.36％安の3916.09ポイントと、いずれも9日ぶりに反落した。メインボードの売買代金は前日比で約6％減少したものの、概算では841億6800万HKドルと引き続き800億HKドルを超える大商い。「港股通」（上海経由の香港株投資）は9億1900万元の買い越しだった。
ハンセン指数は小幅高で寄り付き、節目の2万3000ポイントを回復。だが、すぐに大台を割り込むと、その後は前日終値付近でのもみ合いが続き、最終的に小幅安で引けた。原油高や英国の金融緩和の観測などを背景に、前日の米国市場では主要指数が最高値を更新。これを追い風に本日の香港市場では大型株を物色する動きがみられた。一方で寄り付きでの大台突破で高値警戒感が強まったほか、中国発の特段の買い材料に乏しく、利益確定の売りも目立った。
中国で不動産仲介業への規制強化が強まるとの観測が浮上。引き締め強化への懸念から、本土系不動産大手の華潤置地（01109.HK）が2.05％安でハンセン指数構成銘柄の下落率1位に沈んだ。建設大手の中国建築国際（03311.HK）は引き続き中間決算でコア利益が減益だったことが嫌気され、4.59％安と続落。また、前日堅調だった本土系保険株が概ね調整し、新華人寿保険（01336.HK）が1.83％安、太平洋保険（02601.HK）が1.19％安、平安保険（02318.HK）が1.10％安だった。個別では不動産会社の金地商置（00535.HK）が4.80％安。大幅増益の中間決算を発表したものの、すでに業績予想を明らかにしていたことから、材料出尽くしの利食い売りに見舞われた。
一方で明日決算を発表するネット大手のテンセント（00700.HK）に買いが入り、ハンセン指数構成銘柄の上昇率1位となる2.25％高。原油相場の上昇を受け、中国石油化工（00386.HK）が1.61％高、中国石油天然気（00857.HK）が0.93％高と、大手石油株が堅調だった。また、石炭大手の内モンゴル伊泰石炭'H'（03948.HK）が急伸し、15.02％高。大幅増益の中間決算はすでに織り込まれていたものの、今後のさらなる業績回復への期待感が高まり、買いが膨らんだ。また、昨日に続いて「深港通」（深セン・香港ストック・コネクト）への期待感が相場を支え、深センA株に重複上場のH株銘柄が堅調。海信科龍電器（00921.HK）が6.43％高、山東墨龍石油機械（00568.HK）が5.89％高、中興通訊（00763.HK）が5.59％高、万科企業（02202.HK）が2.19％高、だった。（中国部・畦田）
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