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【8月15日の香港市場】
2016.08.15 18:18
主要指数はいずれも続伸した。ハンセン指数は前営業日比0.72％高の2万2932.51ポイントと4営業日連続で上昇。H株指数は1.61％高の9708.89ポイント、レッドチップ指数は0.78％高の3930.50ポイントと、いずれも8日続伸となった。メインボードの売買代金は先週末比で約13％増加し、概算で893億3700万HKドル。「港股通」（上海経由の香港株投資）は14億4600万元の買い越しだった。
週明けの香港市場は引き続き良好な地合いとなった。主要指数は前場で上げ幅を広げると、後場も堅調に推移した。本日のA株急騰が追い風になると、H株指数は大幅高となり、9700ポイントを回復。年初来高値を更新し、昨年末の終値も上回った。早ければ今週中にも「深港通」（深セン・香港ストック・コネクト）認可が正式発表されるとの観測が浮上し、投資家心理が一段と上向いた。一方で先週末の米国株市場が米小売統計下振れの影響を受けて小幅安となったほか、本日の東京株市場も軟調だったことが重しになり、ハンセン指数は2万3000ポイント回復までには至らなかった。
A株市場の地合い改善を好感し、出遅れ気味だった本土系保険株が上昇。平安保険（02318.HK）が3.84％高、中国人寿保険（02628.HK）が3.54％高で、ハンセン指数構成銘柄の上昇率1、2位に並んだ。新華人寿保険（01336.HK）は復星国際（00656.HK）による株式買い増しが好感され、7.22％高と好調。また、「深港通」を材料に証券株が高く、中原証券（01375.HK）が5.12％高、中国銀河証券（06881.HK）が4.42％高、中信証券（06030.HK）が3.89％高。
業績関連では、中間期の大幅増益見通しを明らかにしたウラン商社の中広核砿業（01164.HK）が物色されて6.89％高。化学株の建滔積層板（01888.HK）は好業績の中間決算と特別配当の実施を手がかりに、10.58％高と買い進まれた。
一方で食品大手が低迷。ハンセン指数構成銘柄から外れることが決まった康師傅（00322.HK）が3.18％安で、ハンセン指数構成銘柄の下落率1位。中国旺旺（00151.HK）も同3位の2.59％安と連れ安した。マカオのカジノ株が利益確定売りに押され、サンズチャイナ（01928.HK）が同2位の2.75％安、銀河娯楽（00027.HK）が同4位の1.95％安。また、建設大手の中国建築国際（03311.HK）が11.17％安と急落した。同社は増収増益の中間決算を発表したものの、コア損益は減益に後退したことから利益確定売りが殺到した。（中国部・畦田）
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